或る旅2

おでかけ記録です。ライブドアからはてなに移転しました

小三通ルートで中台国境越え(後編)

前回のあらすじ 中華人民共和国・厦門から船で台湾領の離島・金門島に渡ってきた私だが、真っ暗な住宅街で犬に追われ、予約した宿の住所にたどり着いても宿はなく、完全に詰んでいた。 そんななか、地元民のお姉さんに声をかけられ…。 私は、今の状況を必死…

小三通ルートで中台国境越え(前編)

2018年9月 中華人民共和国、福建省は厦門にいる。日本語では「アモイ」と呼ばれることが多いが、現地語では「シャーメン、Xiamen」が正式らしい。 「小三通」なるルートをご存じだろうか。 ここ厦門から船を使って台湾領の金門島へ向かい金門島から台湾の国…

列車が突っ込んでくる市場 メークロンへ行こう

あなたはこんな映像を目にしたことがないだろうか。賑わっていた市場が急に店じまいをし、そこに列車が突っ込んでくる。列車が去ると、再び店が開き市場が活気を取り戻す...。日本ではまずありえないような風景に、「面白いスポット」というだけでなくエキゾ…

シンガポールは不思議とカオスで満ちている

2018年3月北京を出た中国国際航空便は、早朝のシンガポールのチャンギ国際空港に着陸した。シンガポールは入国の際に帰りの航空券が無ければならないそうで、成田空港のカウンターでお姉さんから脅されたのだが、入国審査官に「ジョホールバルからマレーシア…

寒波迫る真冬の北国へ ④弘前→青森→東京

前回までのあらすじ年末寒波の中、ギリギリのところで旅程崩壊を避けてきたものの、ついに乗車予定だった北上線がダウン。しかし、盛岡から「立席特急券」を利用してこまち号で秋田へ向かうことに成功した私は、より北を目指し視界のない奥羽本線に乗り、弘…

寒波迫る真冬の北国へ ③仙台→弘前

前回までのあらすじ新潟から吹雪のなか日本海側を突き進む列車に揺られ、山形県の秘湯・銀山温泉に立ち寄ったあと仙台で牛タンを食べた。日本海側から一気に太平洋側へと抜けてきたが、この日は再び寒波が襲う日本海側へと向かう。この日のルート仙台→小牛田…

寒波迫る真冬の北国へ ②新潟→仙台

前回までのあらすじ寒波が迫る中、雪のない静岡からわざわざ豪雪地帯を目指しひたすら北上した私は、新潟バスセンターのカレーに感動していた。二日目の今日はいよいよ東北地方へと入る。この日は新潟→新津→余目→新庄→大石田→羽前千歳→仙台という動きである…

寒波迫る真冬の北国へ ①静岡→新潟

2018年12月末テレビや新聞は「年末寒波到来」と報じ「帰省シーズンを直撃」などとの見出しが躍る。鉄道や航空便をはじめとする交通機関は、大雪によるダイヤ乱れなどが懸念された。そんななか私はわざわざ寒波の中に突っ込み、冬の東北を巡る旅を決行したの…

18時間で秋の京都は満喫できる(後編)

18時間で秋の京都は満喫できる(前編)の続き。さて、蓮華寺を出た我々は実相院へと向かう。若干迷子気味の我々ではあったが、地元の人にも助けてもらいバスに飛び乗った。④実相院(15:00)ここは、床に紅葉が映る「床紅葉」が有名なスポットであるが、屋内の撮…

18時間で秋の京都は満喫できる(前編)

2018年11月朝5時半昨晩11時に静岡駅を出たバスは、まだ夜も明けぬうちに京都駅前に到着した。静岡よりも気温ははるかに低い。なぜこんな時間に京都に着く必要があったのか。それは、我々には時間がないからである。軽いノリで秋の京都に行こうという話にはな…

アジアの南欧・マカオを歩く

前回更新から時間が空いてしまったことをお詫び申し上げたい。さて、前回はマカオ到着直後のちょっとしたバトルについて紹介した。今回は一日を使ってマカオの街を歩いてみようと思う。ホテルはマカオの中心地・セナド広場に程近い場所に位置している。それ…

歡迎来到澳門⁉

2018年9月これはマカオでのちょっとした「バトル」の記録である。―前回までのあらすじ―韓国・ソウルの予想以上の「居心地の良さ」に感動していたら移動時間を誤算し、しかしながらチェックイン終了時刻のギリギリに仁川空港に滑り込んだ私は格安セールで押さ…

ぼっちで韓国・ソウルに行ったら楽しかった話 ②

前回は(当初はそんなつもりはなかったのだが)ソウルの食事の話をメインにした。今回はソウルの街歩きをしたい。なお、今回は特に深いテーマがあるわけでも無ければ何か語りたい内容があるわけではないのでご了承いただきたい。ただ、「ぶらぶら」しながら、…

ぼっちで韓国・ソウルに行ったら楽しかった話 ①

深い理由はなかったのだが、韓国に行った。特に興味があったわけでもなければ、行かなければならない用事があったわけでもない。強いて言うなら、中国大陸方面に行く飛行機を利用するにあたり直行便で取るよりもソウルで乗り換えたほうが安かった、というの…

見に行ける北朝鮮 烏頭山(オドゥサン)統一展望台に行こう!

2018年9月18日。韓国の首都・ソウル。東アジア有数の大都市であるこの街は、韓国の政治や経済、文化の中心として世界的に広く知られている。最近では韓流ブームなどの広まりで、この街を訪れる人の数も増えているように思える。一方で、韓国は政治的には決し…

一晩で四日市を「撮り尽くす」

工場夜景複雑な配管とそれを照らす蛍光灯の光。それが生み出す力強く繊細な風景が、世間の人々の心を掴んでいる。私も例外ではない。名古屋市南部の金城ふ頭からのコンビナートの眺めや、富士市内や首都高湾岸線から見える工場の景色には少なからず感動を覚…

陸路でカンボジアに行った話 ③一難去ってまた一難?

―前回までのあらすじ―バンコクから列車でタイのはずれの街・アランヤプラテートに到着した我々。トゥクトゥクに乗り国境へ向かい、無事にタイ出国を成し遂げる。だが、問題はカンボジアの入国である。果たして、「賄賂を要求される」とか「悪徳業者がうろう…

陸路でカンボジアに行った話 ②ローカル列車で東へ

―前回までのあらすじ―アンコール・ワットを見るべく陸路でカンボジアに行くことになった我々は、、ビザの事前取得に失敗しアライバルビザ取得を余儀なくされることに。恐ろしく評判の悪いポイぺト国境からのカンボジア入国を目指している。5:55発の普通列車…

陸路でカンボジアに行った話 ①旅の準備

2018年3月末ーここまでのあらすじ―東南アジアを旅していた私は、途中のマレーシアの宿でカンボジアに行くことを決意。その後乗り込んだタイの寝台列車の車内で出会った日本人大学生M氏(ノープラン旅行中)に「カンボジアに行きませんか」と提案したところ、な…

マレー縦断鉄道旅 ⑨憧れの寝台列車でバンコクへ その2

あえて狙いでもしない限り一生乗る機会はないであろうタイの寝台列車に乗っている。シンガポールからマレーシア、そしてタイへと陸路で北上するこのルートは終盤を迎えていた。こんなルート、ほかにやっている日本人はいないだろうと”油断”していた。そんな…

マレー縦断鉄道旅 ⑧憧れの寝台列車でバンコクへ その1

マレーシア最北の街・パダンベサール1・2番線ホーム上にあるイミグレーションでマレーシアからの出国とタイへの入国を完了し、列車が来るまで待っていた。マレーシアとタイとでは1時間ほど時差がある。時刻表上では18:40発となっているが、マレーシア時間…

マレー縦断鉄道旅 ⑦不安だらけのマレーシア出国

昨日はペナン島で丸一日過ごした(前回・前々回参照)。この日はいよいよ、寝台列車に乗ってマレーシアを脱出する。タイ時間の夕方18:40(マレーシア時間では17:40)にパダンベサール発の予定だ。インターネットの情報によると、夕方にはイミグレーションが閉ま…

マレー縦断鉄道旅 ⑥沈没不可避の「東洋の真珠」を歩く その2

バタワースとペナン島を結ぶフェリーの、フェリーターミナルの横にはバスターミナルがある。ここからペナン島各地へ移動することができる。(前回参照)バタワースできっぷを買いそびれた私は、気を取り直して島の中心部へ移動することにした。バスターミナル…

マレー縦断鉄道旅 ⑤沈没不可避の「東洋の真珠」を歩く その1

―5日目―昨夜はKLから列車を乗り継ぎ、バタワース(Butterworth)、そしてペナン島(Penang)へやってきた。当初の予定では、今日中にペナン島を脱出し次の場所へ進もうなどと考えていたのだが、なぜか寝台列車の予約が取れず一日遅らせることとなった。このペナ…

マレー縦断鉄道旅 ④「東洋の真珠」へ。 KL→ペナン島

マレーシアの首都・クアラルンプール(KL)を昨日今日と歩いてきた。そろそろ次の目的地へ向かうことにする。列車の時間も近いので、再びKLセントラル駅に。マクドナルドは大行列ができていたのでバーガーキングでテイクアウトして夕食を調達。改札は列車の時…

マレー縦断鉄道旅 ③”なんでもあり”の大都会・KL散歩

夕方、宿に荷物を預けた私は、さっそくクアラルンプールの街を歩くことにした。高架を走る地下鉄(?)からの夕陽。左手の塔は国立モスクだ。KLCC駅にて下車。クアラルンプールのシンボルにもなっている「ペトロナスツインタワー」を見る...。1998年に完成した…

マレー縦断鉄道旅 ②いざ首都へ ジョホールバル→KL

シンガポールからマレーシア入りを果たし、マレー半島南端のジョホールバルにて一泊。この日はマレーシアの南部から中部へと移動する。ユースホステルの朝。のんびりしている。このまま沈没(※)してしまいたい気持ちも湧いてくる。しかし先を急がねば...※バッ…

マレー縦断鉄道旅 ①初めての国境越え シンガポール→ジョホールバル

これは2018年3月末に敢行した東南アジア弾丸旅行の記録である。約10日間の日程のうち、そのほとんどをマレー半島の縦断に費やした。全体を通して、いろいろな出会いやピンチに遭遇した旅だった。今回はその移動の話をメインに、数回に分けて紹介していく。20…

東南アジアをリュック一つで”歩いて”みた

2018年3月末マレー半島の先端・シンガポールからマレーシアを経てタイへ抜け、そこからカンボジアに向かうというルートでの「一人旅」を10日間の日程で敢行した。ここでは旅行全体の感想と、今後似たようなルートや東南アジアの周遊旅行を検討している方の参…

一日一県北陸巡り ③富山

2017年12月末金沢を夕方に出発した私は、「つるぎ」号で富山へ向かった。とはいえ途中新高岡を挟んでも20分程度で到着と、あっという間の移動であった。富山駅手前のトンネルを出ると、福井や金沢とは異なり雪を被った家々が見られ、内心「うそやろ...」とい…