或る旅2

おでかけ記録です。ライブドアからはてなに移転しました

文京シビックセンターから東京を眺める


東京メトロ丸ノ内線南北線都営三田線大江戸線が乗り入れる後楽園(都営は春日)駅。
池袋や東京駅といったターミナル駅から十数分程度で、山手線の円のほぼ真ん中に位置している。東京ドームや後楽園ゆうえんちもあり休日には多くの人で賑わうこの街に、あまり知られていないビュースポットが存在する。

文京シビックセンターは、地下鉄の駅から地下道で直結しておりアクセスは抜群である。
建物内には区役所の施設もあり、職員さんたちのエレベータの乗り降りで展望ラウンジまで到達するのには時間が掛かる。これなら展望ラウンジまでのエレベータと別にしたほうが良かったのではないかと思ったが、本来の役割はあくまで文京区役所であり展望ラウンジはおまけのようなものと考えると、このような形になるのは仕方ないといえる。

エレベータは区役所のフロアを出ると、25階の展望ラウンジに到着。
入場は無料である。

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新宿方面を眺めてみる。
夕暮れの時間帯で、新宿は真西に位置するため逆光にはなるが、それがまた良かった。

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池袋方面。真ん中の建物はサンシャイン60である。
横からの図を見ることは多いが、縦からというのはなかなか無い。

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東方向には東京スカイツリーが真正面に建っている。

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丸ノ内方面を見る。高層ビルがまるで壁のようにそびえている。

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眼下には丸ノ内線。車も含め、まるで模型のようだ。
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東京大学の方向。
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埼玉方面。水平線の向こう側まで建物が続いている風景は、関東平野らしさがある。

ところで、江戸時代はこの近辺(本郷のあたり)が「江戸」と「江戸郊外」の境目だったのだそうだ。
今となっては山手線内は「都心」と一括りにできるが、このように俯瞰してみると、一方が都心のビル街でその反対が低層の建物が広がる風景、とその「東京」と「東京郊外」を何となく分けられるような気もすると思った。

さて、ここまでは昼間のようすをご覧いただいた。
昼間でもこんなに眺めが良いのだから夜景には期待ができる。

数時間後、再び展望ラウンジを訪れてみる。

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新宿ビル群の夜景。期待した通りだった。
都庁の展望台も同様に無料で上り夜景を楽しむことはできるが、なにせ都庁自体が新宿にあるのだから、こんな風に新宿全体を眺めることはできない。

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東方向を向いてみる。
遠くの東京スカイツリー、春日通り、右下には丸ノ内線が走る。

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新宿方面の全体像。
シャッター速度を落とし、中央下の丸ノ内線を写す。

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再び東方向。右下の後楽園ゆうえんちが明るい。 

この展望ラウンジの窓は斜めに設置されており、反射しにくいつくりになっている。
そういう点では最高の夜景撮影向けのスポットといえる。
ただし、三脚の使用は禁止されている。今回も三脚を使わず多少工夫して撮影した。
そういう点では完全に夜景が撮りやすい場所とは言い切れないだろう。

だが、都庁など他の夜景スポットとは異なり、ここを訪れる客は多くはない。
ここがポイントである。
都庁は、行く時期などにもよるが多くの場合は一つの窓に多くの人が集中する。次から次へと人が押し寄せるため場所を移動しなければならず、写真を撮るチャンス(時間)というのは限られてきてしまう。
もちろん撮れないことはないのだが、シャッター速度を落として...といったことは難しい。

ところが、ここ文京シビックセンターは空間的に余裕がある。
何枚でも好きなだけ、思い切り撮影ができるのだ...。
実際、私が訪れたときもカメラ趣味っぽい方々が数名おられた。
その界隈では、ここは有名だったりするのだろうか...。

「穴場」とまでは言わなくても、メジャーというわけでもない文京シビックセンター
また機会があれば訪れてみたいものである。

開館時間 9:00~20:30   
休館日 5月第3日曜・年末年始