春の山陰&三江線へ ①静岡→益田
2017年3月11日
朝4時、例のごとく駅から「バカ遠い」我が大学の麓にあるアパートから30分、静岡街中の無料駐輪場に 自転車を止める。
静岡駅には予め購入しておいた青春18きっぷで入場し、4時40分頃に東京行きのサンライズ瀬戸・出雲が発車していくのを見送った。 これから長い旅が始まる。
5:01の始発・普通岐阜行きに乗り込む。静岡駅を出てすぐ、安倍川を越えると静岡にしばしの別れを告げることになる。
今回の旅は、中国地方北部いわゆる山陰地方を目的地とする。
高校時代の仲間4人での旅行なのだが、私だけ10日まで別な用事があったために途中参加という形になった。彼らは昨晩大阪南港からフェリーで門司へ向かい、今日は山口県内を東へ進むという予定だ。
今日は島根県の益田で合流することになっている。
今回もまた、約900㎞を一人で移動するのである。
年末の18きっぷの旅と違って、途中から団体行動ができるという点ではまだ救いがある。
6:52 豊橋に到着
ここからは特別快速米原行きに乗り換え、一気に米原へと向かう。
前回、博多へ行ったときには大垣での乗り換えが必要だったが、どうやら3月のダイヤ改正で解消されたようである。静岡から関西へ向かうのに乗り換えが減ったのは喜ばしい。
愛知県、岐阜県を越え、約2時間。
9:10 米原に到着。
乗り換え客でホーム上は大混雑している。
新快速列車は終日12両編成での運行となったため、着席は比較的容易になっただろうと考えたが…
北陸本線からの乗客も詰め込み、列車は動きだしたのであった。
そこから約2時間半。例のごとく、京都、大阪、神戸をぶっ飛ばす。
11:47 姫路到着
JR西日本223系電車の座席で2時間半揺られるのにも、もう慣れてしまった。
12:06 姫路発播州赤穂行きに乗り換え、
12:25 相生到着、1分で岡山行きに乗り換えた。
乗り換えレースに勝利し、座席が確保できたのは奇跡的であった。
13:37 岡山到着
岡山からは伯備線に乗り換えることになるが、40分程度乗り換え時間があるので食事もとれる。
乗りはしないが、市電も見られた。
そういえば、岡山は通ったことなら何度もあるが、降りたのはこれが初めてだった。
「大都会岡山」といわれる理由がわかった気がする...。
桃太郎像。鬼退治に参加していない動物の姿も見受けられる。
14:20 岡山発新見行きの伯備線に乗り込む。
倉敷までは岡山都市圏といったイメージがある。
倉敷からは伯備線に入り、総社で吉備線、通称「桃太郎線」と分かれる。
川に沿って北上していく。
16:05 新見に到着。
乗り換え待ちの間にやってきた特急やくも号。この先何度も目撃することになる...。
広い構内。姫新線の列車の姿も見られる。
ホーム上には待合室と自販機数台がある。
16:24発 西出雲行き普通列車。これで一気に出雲市まで向かう。
約3時間の旅である。
途中、布原駅で運転停車。この駅は伯備線の列車は停車しない駅だが、特急の待ち合わせには使われる。ついでにドアを開けてしまってもいい気もしたのだが、確かに近くに集落などがあるというわけでもなさそうだった。
停車中。まだ雪も残っているようだった。
鳥取県にも入る頃、車窓には大山の姿が現れた。夕暮れで月も出てきた。
列車は伯耆大山から山陰本線に入り、西へ進んでいく。
鳥取県西部の米子。
発車を待つ...
列車は県境を越え、約1時間。西へ進んでいく
19:37 出雲市に到着。出雲大社を意識したような駅舎
益田行きの発車まで45分ほどある。
駅そばでも食べようかと思ったが、店は既に閉まっていた。
ネットで調べたところ、駅前にはすき家があるようだった。
それ以外に食事できるところもなさそうなので、そこに入るほかなかった。
地元の人々に紛れながら、牛丼をかきこむ。
やはり、すき家はどこへ行ってもすき家だった。
確かに全国どこでも食べられるものを旅先で食べるのは味気ないといえばないのだが、どこへ行っても同じだからこその安心感みたいなのもあるのは事実である。
次に来る機会があるかわからない、出雲のすき家を後にし、駅へ向かう。
ホームには益田行きの列車が既に入線していた。
20:22 ディーゼル1両の列車は出雲市を発車した。
当然ながら外は真っ暗である。
この列車はこの先、約3時間かけて益田へと向かう。
前回の山陽本線の山口県内以上の苦行になると予想された。
途中の江津から、どこかで見たことのある人たちが乗り込んできた。
高校時代の後輩たち数名だった。
一瞬、「????」で頭の中がいっぱいになったが、恐る恐る話しかけてみた。
「あ、あれ!先輩なんでいるんですか」
こっちのセリフだという気分ではあったが、お互い様である。
卒業旅行で西日本を旅しているということだった。三江線で江津まで来て、私と同じように益田へ向かうようだった。
浜田での長時間停車。駅の外に出るほどの時間もなく、微妙である。
ところで、後輩たちはこのあと私が、私の同期と合流することを知らない。
恐らく一人旅かなにかだと思っているのだろう。
「ドッキリみたくしたいから皆で駅まで迎えにきて」と連絡しておいた。
後輩たちの驚く顔が見るのが、この時は少し楽しみなのであった。
23:36 今回の移動の目的地、益田に到着。
仲間たちは、約束通り駅のベンチで待機していてくれたのであった。
だが...
脇をスルーしていく後輩たち
んんん...?
私が同期に向かって「おう!」と声をかけると、ようやく気づいたようで
「ええ、先輩たちも来てたんですか」
などと言って驚いていた(?)
なんだか煮え切らない感じにはなってしまったが...
彼らは明日、このまま九州へ行くのだそう。
我々とは方向は逆になる。
一瞬の再会だった。しかも、まさかの島根で、である。
そうして我々は今日の宿へ向かうのであった。
つづく
朝4時、例のごとく駅から「バカ遠い」我が大学の麓にあるアパートから30分、静岡街中の無料駐輪場に 自転車を止める。
静岡駅には予め購入しておいた青春18きっぷで入場し、4時40分頃に東京行きのサンライズ瀬戸・出雲が発車していくのを見送った。 これから長い旅が始まる。
5:01の始発・普通岐阜行きに乗り込む。静岡駅を出てすぐ、安倍川を越えると静岡にしばしの別れを告げることになる。
今回の旅は、中国地方北部いわゆる山陰地方を目的地とする。
高校時代の仲間4人での旅行なのだが、私だけ10日まで別な用事があったために途中参加という形になった。彼らは昨晩大阪南港からフェリーで門司へ向かい、今日は山口県内を東へ進むという予定だ。
今日は島根県の益田で合流することになっている。
今回もまた、約900㎞を一人で移動するのである。
年末の18きっぷの旅と違って、途中から団体行動ができるという点ではまだ救いがある。
6:52 豊橋に到着
ここからは特別快速米原行きに乗り換え、一気に米原へと向かう。
前回、博多へ行ったときには大垣での乗り換えが必要だったが、どうやら3月のダイヤ改正で解消されたようである。静岡から関西へ向かうのに乗り換えが減ったのは喜ばしい。
愛知県、岐阜県を越え、約2時間。
9:10 米原に到着。
乗り換え客でホーム上は大混雑している。
新快速列車は終日12両編成での運行となったため、着席は比較的容易になっただろうと考えたが…
北陸本線からの乗客も詰め込み、列車は動きだしたのであった。
そこから約2時間半。例のごとく、京都、大阪、神戸をぶっ飛ばす。
11:47 姫路到着
JR西日本223系電車の座席で2時間半揺られるのにも、もう慣れてしまった。
12:06 姫路発播州赤穂行きに乗り換え、
12:25 相生到着、1分で岡山行きに乗り換えた。
乗り換えレースに勝利し、座席が確保できたのは奇跡的であった。
13:37 岡山到着
岡山からは伯備線に乗り換えることになるが、40分程度乗り換え時間があるので食事もとれる。
乗りはしないが、市電も見られた。
そういえば、岡山は通ったことなら何度もあるが、降りたのはこれが初めてだった。
「大都会岡山」といわれる理由がわかった気がする...。
桃太郎像。鬼退治に参加していない動物の姿も見受けられる。
14:20 岡山発新見行きの伯備線に乗り込む。
倉敷までは岡山都市圏といったイメージがある。
倉敷からは伯備線に入り、総社で吉備線、通称「桃太郎線」と分かれる。
川に沿って北上していく。
16:05 新見に到着。
乗り換え待ちの間にやってきた特急やくも号。この先何度も目撃することになる...。
広い構内。姫新線の列車の姿も見られる。
ホーム上には待合室と自販機数台がある。
16:24発 西出雲行き普通列車。これで一気に出雲市まで向かう。
約3時間の旅である。
途中、布原駅で運転停車。この駅は伯備線の列車は停車しない駅だが、特急の待ち合わせには使われる。ついでにドアを開けてしまってもいい気もしたのだが、確かに近くに集落などがあるというわけでもなさそうだった。
停車中。まだ雪も残っているようだった。
鳥取県にも入る頃、車窓には大山の姿が現れた。夕暮れで月も出てきた。
列車は伯耆大山から山陰本線に入り、西へ進んでいく。
鳥取県西部の米子。
発車を待つ...
列車は県境を越え、約1時間。西へ進んでいく
19:37 出雲市に到着。出雲大社を意識したような駅舎
益田行きの発車まで45分ほどある。
駅そばでも食べようかと思ったが、店は既に閉まっていた。
ネットで調べたところ、駅前にはすき家があるようだった。
それ以外に食事できるところもなさそうなので、そこに入るほかなかった。
地元の人々に紛れながら、牛丼をかきこむ。
やはり、すき家はどこへ行ってもすき家だった。
確かに全国どこでも食べられるものを旅先で食べるのは味気ないといえばないのだが、どこへ行っても同じだからこその安心感みたいなのもあるのは事実である。
次に来る機会があるかわからない、出雲のすき家を後にし、駅へ向かう。
ホームには益田行きの列車が既に入線していた。
20:22 ディーゼル1両の列車は出雲市を発車した。
当然ながら外は真っ暗である。
この列車はこの先、約3時間かけて益田へと向かう。
前回の山陽本線の山口県内以上の苦行になると予想された。
途中の江津から、どこかで見たことのある人たちが乗り込んできた。
高校時代の後輩たち数名だった。
一瞬、「????」で頭の中がいっぱいになったが、恐る恐る話しかけてみた。
「あ、あれ!先輩なんでいるんですか」
こっちのセリフだという気分ではあったが、お互い様である。
卒業旅行で西日本を旅しているということだった。三江線で江津まで来て、私と同じように益田へ向かうようだった。
浜田での長時間停車。駅の外に出るほどの時間もなく、微妙である。
ところで、後輩たちはこのあと私が、私の同期と合流することを知らない。
恐らく一人旅かなにかだと思っているのだろう。
「ドッキリみたくしたいから皆で駅まで迎えにきて」と連絡しておいた。
後輩たちの驚く顔が見るのが、この時は少し楽しみなのであった。
23:36 今回の移動の目的地、益田に到着。
仲間たちは、約束通り駅のベンチで待機していてくれたのであった。
だが...
脇をスルーしていく後輩たち
んんん...?
私が同期に向かって「おう!」と声をかけると、ようやく気づいたようで
「ええ、先輩たちも来てたんですか」
などと言って驚いていた(?)
なんだか煮え切らない感じにはなってしまったが...
彼らは明日、このまま九州へ行くのだそう。
我々とは方向は逆になる。
一瞬の再会だった。しかも、まさかの島根で、である。
そうして我々は今日の宿へ向かうのであった。
つづく