或る旅2

おでかけ記録です。ライブドアからはてなに移転しました

秋の沼津へ

2017年11月某日。
沼津駅に集まった某部メンバー。
「そういう部活」なので、撮影会という名目で出かける。

なお、今回訪れたのは
・沼津港(びゅうおなど)
・香貫山
・「どんぐり」
の大きく分けて3か所である。
今回も例のごとく写真多めで紹介していきたい。
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沼津駅
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沼津駅の南口から港へ向かう通りをまっすぐ進んでいく。
2㎞の道のりであるが、我々からすれば余裕の徒歩圏内である。
30分ほど歩き、港に近づくと、突然”レール”が現れた。
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どうやら、かつて沼津港と沼津駅を結んでいた貨物線・通称「蛇松線」の跡のようだ。

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沼津魚市場を見る...
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びゅうお」に上ってみることにする。
びゅうおは、正式名称を「沼津港大型展望水門びゅうお」と呼び、本来の目的は東海地震の際の津波の侵入防止、緊急避難用である。
さすがは静岡県。30年以上にわたり「地震(津波)来る来る詐欺」を受け続けているだけあり対策はバッチリである。この辺は他県も見習うべきである。

入場料は100円。エレベーターで展望台まで上っていく。
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手前が日本平、奥が御前崎である。
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こちらは伊豆半島側だろうか。
期待していたのは富士山だったが...
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恐らくこの方向だが、今日は雲の中にいるようだ...

びゅうおを下り、港を歩く。
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雨上がりは足元にも青空が見えるから良い。
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鳥...
さて、沼津港には深海水族館がある。
シーラカンスなど興味深い展示はあるものの、入館料が若干お高めなのと、今回は時間があまりないということで見送ることとした。
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ので、水族館の向かいにあるお店で食事を取った。
やはり港で食べる海鮮丼は最高である...
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「千鳥丸」という船が出ているらしい...

さて、我々はバスで一度沼津駅まで戻り、遅刻のメンバーを回収した。
このあとは、沼津市内を一望できる香貫山へ向かうことにする。

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鳥...
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狩野川の河川敷を歩いていく。
どこかゆったりとした空気が流れている。
そういえば、この規模の川の河川敷の風景は静岡市にはない気がする(知らないだけかもしれないが)。

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貫山の入り口。
ここから山登りをして山頂を目指す。
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なんていうか本当に「山」である。
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途中の廃墟。
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入り口から30分程歩いたところにある慰霊平和塔。
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ここからの眺めもなかなか。
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広場には大人しい猫さんがいらっしゃった。

さて、ここから山頂まではまだまだ歩く。
ここまでは車の乗り入れが可能だったが、山頂までは徒歩でしか行けないようだ。
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落石注意の標識...
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しばらく歩くと、「展望台(近道)」という怪しげな看板が。

先輩のあとについて急な山道を進んでいくと...
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展望台に到着...‼
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沼津港の方向を眺める
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こちらは富士・静岡方面
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雲が消えていき、愛鷹山の向こう側に富士山の姿が見える。
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完全に雲がいなくなる瞬間がない...。
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やはり狩野川の蛇行具合がよい
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線路もはっきり見える。やはり東海道本線はまっすぐだ…
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山頂にいた猫さん
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近くで見るとそうでもなかったのだが、離れてみると山全体は紅葉していることがわかる。
こんなところでそろそろ下山することとしよう...
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慰霊平和塔のところに戻ってくる頃にはすっかり夕方になっていた。
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夕焼けに照らされると紅葉も映えるなぁと。
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帰り道の狩野川河川敷。

沼津駅方面へ歩いてはいるが…
我々が沼津に来た目的は海鮮丼や香貫山だけではない。
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沼津仲見世通りにある甘味処「どんぐり」である。
創業40年以上の老舗だ。
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年季の入ったショーウインドウのサンプルたち...
そしてメニューもパフェからおしるこ、きしめん、なぜかお茶漬けまで、なかなかに幅広いのである。
入り口で食券を購入し、それを入り口に座っているおじさんに渡す...のではなく、席に座ってから「流す」のである。
意味がわからないと思うので、下の画像をご覧いただきたい。
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懐かしい雰囲気の店内には、昭和の名曲が流れている。
店内中央には、回転寿司よろしく水が流れるレーン(川?運河?)がある。
ちなみに、座席には「江尻」とか「島田」とか東海道の宿場町の名前が付されている。

さて、注文の仕方の続きだ。
この中央のレーンには桶が流れてきて、そこに先ほどの食券を入れて待つのである。
食券を入れるだけならまだいいのだが…

問題は料理が運ばれてくるときである。
なにせ、そのレーンの水は流れたまま止まることがない。そこは回転寿司と同じではある。
だが、皿ごと回収できる回転寿司とは異なり桶自体は回収できないので、我々は桶が流されないように押さえながら料理を取らなければならないのである...。
案外強い水流に耐えながら、なんとか回収...。これは二人以上の協力が必要である。
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あんみつとフルーツポンチ
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そして隣に座っていた後輩は、なぜか謎の「お茶漬け」を注文...
思い出の品らしい。そ、そっか...。

外は冬も近づく11月下旬。
暖かい店内で食べるあんみつや冷え冷えのフルーツポンチは最高であった。

店内では昭和の名曲が流れる、と言ったがどうやら店内のジュークボックスで2曲100円で好きな曲を掛けられるらしい。サザンとか「泳げたいやきくん」とか...。
次来たときは試してみよう...。

店を後にする...
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「エモい」の一言に尽きる一角。時が止まっているかのようである。
戦後の闇市のような雰囲気も感じられたが、そこは少し調べてみる必要がありそうだ。

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駅前に戻る。
若干のイルミネーションもある。

この日はここで解散。
静岡方面・三島方面へとそれぞれ帰っていくのであった…。

沼津といえば、某アニメ作品が有名になったことから各地からの聖地巡礼者で賑わっている。
今回はその要素はあまりなかったのだが充分に楽しめた。
その地域に関わるコンテンツが盛り上がることは良いことだが、その地に元々あったものを生かして楽しむという姿勢も必要なのだろうとは思う。

いずれにせよ、見どころの多い街だった。次回は深海水族館などもゆっくり見てみたいものである。