或る旅2

おでかけ記録です。ライブドアからはてなに移転しました

マレー縦断鉄道旅 ⑤沈没不可避の「東洋の真珠」を歩く その1

―5日目―
昨夜はKLから列車を乗り継ぎ、バタワース(Butterworth)、そしてペナン島(Penang)へやってきた。
当初の予定では、今日中にペナン島を脱出し次の場所へ進もうなどと考えていたのだが、なぜか寝台列車の予約が取れず一日遅らせることとなった。
このペナン島で一日過ごせることになる。

今回泊っているユースホステルは朝食付き。しかも、日中はケーキが売りのカフェとしても営業しているから食事も美味しい。
当たりかもしれないと思った。
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屋根の隙間から見える青空。不思議なもので、ここにいるとあらゆる「やる気」が奪われていくのだ。

ロビーのところで脱力していると、この湿気や気温のなかで何もする気が起こらなくなる。
うーむ、時間があればこのまま沈没してしまいたい気分である。

あいにく今回の旅のスケジュールはそこまで余裕がない。
勿体ないのでペナン島周辺をぶらぶらすることにした。
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ジョージダウンの中心街を歩いてみる。
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インド人街の真ん中にはヒンディー教の寺院もある。
日本でもキリスト教会やモスクなどを見かけることはあるが、あまりヒンディー寺院は見ない気がする。
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こちらは「トライショー」と呼ばれる自転車タクシーペナン島名物である。
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ジョージタウンのこの可愛らしい街並みは、全体が世界遺産に登録されている。

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カピタンクリンモスク(Masjid Kapitan Keling)。
この通りを北東に進んでいくと、
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観音寺(Tokong Kuan Yin)、そして、
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セント・ジョージ教会(St.George's Anglican Church)。
これら3つの宗教の施設が同じ通りで見られるのである。これも、貿易の拠点として栄えたペナンらしい光景といえよう。
ちなみにセントジョージ教会は東南アジア初の英国国教会(聖公会)の教会である。
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タウンホール
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海を眺めてみる。青い空とどこまでも続く海が美しい。
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コーンウォリス要塞
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ビクトリア・メモリアル時計塔
1897年にビクトリア女王即位60周年を記念して建てられたそうだ。

さて、ここまででも「英国がらみ」の建物が多いことにはお気づきになったと思う。
マレーシアがイギリスにより植民地支配を受け、独立を果たしたのは1957年のことであることは前回述べた。
そんなマレーシアで、イギリスが初めて植民地としたのがここペナン島なのである。
それからペナン島は、ヨーロッパとアジアの貿易の中継地点として大いに発展したのであった。
イギリスにとって重要な地点だからこそ、積極的に施設や街の整備がなされてきたのだろう。

ジョージタウンを進みフェリー乗り場付近に向かう。
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「クラン・ジェティ」は、海の上に家が建てられそこを橋で結んだ文字通りの「水上集落」
ここには中国系移民の子孫が暮らしており、「周さん」「陳さん」「李さん」など、それぞれの氏族ごとにまとまって暮らしている。
もともとは、政府から「違法建築」として扱われていたのだが、現在では観光スポットの一つとみなされているようだ。
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観光地扱いされてはいるものの、この場所で暮らしている人は普通にいるので生活感がある。

さて、ここで翌日のきっぷを買うべく一旦本土のバタワースへ渡る。
本当はペナン島内にも鉄道のきっぷ売り場はある。だが、
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とのこと...

仕方ないので、もう一度フェリーで本土に渡って駅に行くしかない。
昨日とは逆の動きで、20分フェリーに揺られたあとフリーシャトルバスでバタワース駅に向かう。

駅に到着し、きっぷ売り場の係員に「明日のパダンベサール行き、1人」と告げる。
ところが、
「パダンベサール行きは普通列車なので当日しか発券できません」
ということ...。
完全に無駄足だ…。
せっかく来たのに残念...。

明日は余裕をもって駅に来るしかなさそうだ。

バタワースにいてもしょうがないので、再びフェリーでペナン島へ渡ったのであった。

腹ごしらえでもして午後の予定に移ろう...。

つづく。

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