或る旅2

おでかけ記録です。ライブドアからはてなに移転しました

ぼっちで韓国・ソウルに行ったら楽しかった話 ①

深い理由はなかったのだが、韓国に行った。

特に興味があったわけでもなければ、行かなければならない用事があったわけでもない。
強いて言うなら、中国大陸方面に行く飛行機を利用するにあたり直行便で取るよりもソウルで乗り換えたほうが安かった、というのが理由であろう。

自分で言うのもなんだけれど、ありがたいことに子供の頃から何度か海外には行かせてもらっている。
しかしながら、いずれもヨーロッパだとか北米とか、「遠く」なのである。
文化やら人種やらの違いは顕著で、子供ながらに「差異」を実感することは簡単であった。

だが、アジア圏には全く馴染みがなかった。
12時間ぐらいかけて行くところが「海外」で、2時間半飛行機に乗るだけで到着する「海外」があるのか、と思いもしていなかった。生意気なガキである。

アジアの面白さを知ったのは最近である。安くて飯がうまくて面白いし、みんな優しい。
もちろん、アジアに限った話ではないしヨーロッパにもあるものだろう。
だが、やはり地理的に近いこともあって、我々日本人にとって馴染みやすい部分が大きいのは否定できないと思う。
それを実感した3月の東南アジアの旅行の続きがしたくて、7月に取っておいたヨーロッパ行きのチケットをキャンセルして、アジアへ旅立ったのであった。

さて、ソウルの話をしよう。

韓国へは、成田空港からは約2時間半の旅であった。

19時頃に到着。
初めて降り立った「隣国」の匂いはよく覚えていない。
空港から市街へ向かう列車の駅に着くと、韓国のおばちゃんたちが何やら大声で騒いでいる。
やはり我々とは声量が違う。
と思ったのだけれど、よくよく聞いてみると
「~やねん、ほんでな、~」
「~ちゃうやろ、」
日本語、と呼ぶべきか「大阪弁」と呼ぶべきか、どうやら同じ国のパスポートを保有しているようだった。

列車は40分ほどでソウル中心部へ向かう。

ソウルでは、弘大(ホンデ)地区に2日間滞在した。
仁川空港からソウル駅へ直行する列車に乗り終点のソウル駅で降りると、どうやら「通過」してしまったらしいことを知った。

弘大地区、とは呼んでいるが、「弘益大学(ホンイク大学)」という大学周辺一帯を示していて、東京で言うところの「明大前」みたいな感じなのだろうと思った。
ソウル市中心部からは若干距離がある。
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とはいえ、飲食店が充実しているし歩いていても楽しい。

だが、一つ気づいたことがあった。
どの飲食店も「ぼっち向け」ではないのである。
考えてみれば、焼肉だとかチーズタッカルビであるとか、そういったものは二人前以上からの注文が一般的である。これは日本でも同様である。

あとで知ったのは、韓国は日本のようなおひとり様文化がないようなのだ。
到着直後だったが、一人旅をする者にとっては少しばかり居心地の悪さを感じた。

屋台のような、イートインのあるお店を発見して入る。
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トッポギは約250円だった。
親父さんは英語は通じないようだったが、指差しで購入。海外の醍醐味だ。

さて、もちろん死ぬほど辛い。
というか、マイルドな辛さ、甘いんだけどあとで辛さのほうが勝利する、といったほうがわかりやすいか。「米」が欲しかった。

そうだ、と思った。
韓国に来るのに「理由」が必要だとしたら、韓国料理を食べに来た、と言えばいいのかと思った。

というわけで、ぼっちでも楽しめるソウルの「食い倒れ」スポットを紹介したい。

①プルコギ
翌日の昼頃、弘大からは少し離れるが、明洞(ミョンドン)にある「ポンスニ(鳳順)」というお店でプルコギを食べた。
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お店の兄貴に「豚のプルコギ、辛い。牛のプルコギ、辛くない」と日本語で言われ、言われるがまま牛のプルコギを注文。
一人前を注文したのだけれど、
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なんだかめちゃくちゃ来たんですけど。
これで大体1400円ほど。美味しかったしよかったんだれども。


食事の話を続けたい。

明洞を離れ、再び弘大地区に戻る。
弘大地区は学生街とあって、リーズナブルなお店が多い。

②ビビンバ
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ビビ里」というお店。
なんとこのお店、600円でビビンバが食べ放題なんだそうだ。
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地下に下りる階段にはお店の利用方法が書かれているので安心して利用できる。

まず、お店の入り口で食券を購入する。
それをおばちゃんに渡すと、炊飯器の中から好きなだけご飯を盛りつけ、バイキング形式で並んでいる具材の中から好きなものを選んでいれることができる。味噌汁もついている。
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なんとこれが、無限に食べられるのである。
だが、まあ当たり前といえば当たり前なのだが、食べきれなくなったら罰金があるので、残さず食べられる量だけ取る必要がある。

ビビンバ食べ放題という状況に幸せを感じた私は、知ってる限りの韓国語で謝意を伝えたつもりだ。
カムサハムニダ!マシソッソヨ!」
お店のおばちゃんたちは「そうかそうか」とでも言うようににっこりと笑っていた。

③ぼっち専用韓国料理店
先ほど、韓国には「おひとり様文化」がないと述べたが、最近では「ぼっち」にも優しいお店が増えているのだという。
ここ、「マッソンソン」は「一人鍋専門店」として人気を集めている。
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立ち食いそば屋のように壁に沿ってテーブルが配置されており、各テーブルにIH器具が設置されている。
食べ方については、日本語でも書かれているので安心して食べられる。
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チゲ鍋は850円。シメのごはんまでついていて最高だ。

さて、食事の話はこのあたりにしておこう。
なんとなくお腹いっぱいになったので、別の機会に続きの話がしたい。

つづく