或る旅2

おでかけ記録です。ライブドアからはてなに移転しました

18時間で秋の京都は満喫できる(前編)

2018年11月

朝5時半
昨晩11時に静岡駅を出たバスは、まだ夜も明けぬうちに京都駅前に到着した。
静岡よりも気温ははるかに低い。

なぜこんな時間に京都に着く必要があったのか。
それは、我々には時間がないからである。
軽いノリで秋の京都に行こうという話にはなったものの、長期休みでもないこの時期は時間がない。
そんなわけで、この「弾丸旅行」を計画したのであった。
なお、今回訪れたのは平日であり休日の混雑具合とは異なる可能性が高いのでご留意願いたい。

さて、今回のプランは朝5時に京都に着き1日行動したあと、その日の深夜に京都を発つ高速バスで静岡へと戻るというものだ。
もちろん滞在時間は24時間を切っている。

今回訪れたのは以下のスポット
三千院
②瑠璃光院
蓮華寺
④実相院
⑤源光庵
⑥勝林寺
⑦東寺
普通に考えると厳しいところがあるのだが、恐ろしいことになんとか全て回れてしまったのである。
なお、③と⑥は予定外だった。

さっそく移動を開始する。
今回は、この旅の”スピード感”を表現するために、各寺院の歴史的な解説などは基本的に端折らせていただく。あと、単純に知識がない。

朝6時ごろ、お腹も空いたし朝食を取ろうと地下鉄を乗り継ぎ、二条城前駅で下車。
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喫茶「チロル」という喫茶店でモーニングをいただく。(6:30頃)
5時半ごろから営業しているので今回のような弾丸旅行でも便利かも。
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ジャムトーストとコーヒーのセット
店内も地元の人から観光客までさまざま。

さて、ここからは地下鉄とバスを乗り継いで一つ目の目的地、三千院へ向かう。
今回は900円で地下鉄とバスが一日乗り放題になるフリーパスを利用。

二条城前→(地下鉄)→烏丸御池→(地下鉄)→国際会館→(バス)→大原
で移動。中心部から約1時間半。
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京都バスも利用可能。

ここから三千院までは徒歩15分程度坂を上る。
京都市中心部よりも若干気温は低い。

三千院(8:30)
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平日の朝から庭園を眺めながら抹茶をいただく。
授業を休んでいるという背徳感も相まって非常に幸せな時間であった。
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紅葉の絨毯という表現がぴったりな場所
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朝ということもあって観光客も多くはなく、静かな空間が広がっていた。
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1時間ほど滞在したあと、再び京都バスで少し南下する。

②瑠璃光院(10:00)

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八瀬比叡山口駅のそばにある「瑠璃光院」。
ご存じの方も多いとは思うが、ここは春と秋のみの限定公開ということもあり人気である。
今回も、30分ほど並んでようやく2時間後の入場整理券を買うことができた。
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待ち時間中に八瀬比叡山口駅叡山電車を見る。
これは昨年デビューの新型。なかなか奇抜ではあるが、このシックなデザインは悪くはないと思う。
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ケーブル八瀬駅も近い。
駅とその奥の紅葉もよい。

さて、そんなこんなで入場時間となった。
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机に外の木々が映り込むこの構図は、多くの人が見たことがあるだろう。
なお、この写真ではうまく避けているが、私の横と後ろには多くの人がカメラやスマホを構え同じ写真を撮っている。
係員が、長居している人に注意する場面もあった。
インスタ映え」というやつなのだろうが、同じ写真のためにここまで必死になるものなのだろうか...。
そう思う反面、自分もその一人であることにふと気づいたりもする。
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瑠璃光院の魅力は、あの机だけに限らない。
庭園の紅葉も美しく、数時間待ってでも見る価値は十分にある。
期間限定なのは勿体ないと思えるほど、美しい空間だった。
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さて、瑠璃光院を後にした我々は中心地へと下っていく。
が、途中で予定外のスポットを発見。

蓮華寺(14:00)
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見事な庭園が広がっている。
眺めていると、お坊さんが現れて話を始めた。
「庭園の紅葉目当てのお客さんは多い。だが、お寺やその庭園は、本来は極楽浄土を”目に見える形で表現”したもの。もちろん紅葉を楽しみにされることは良いが、お寺という場所は本来そういうところであることを覚えておいてほしい」
という内容のメッセージだったが、何かに対するお説教というわけではなく、ジョークも交えながらわかりやすく解説してくれたものであった。
そういう意味では、一番「信仰心があるな」と感じた。
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予定外の訪問だったが、美しい紅葉を見れたうえに興味深い話が聞けたのでよかった。
蓮華寺を後にした我々は、次の場所へと移動しようと思う。

「18時間で秋の京都は満喫できる(後編)」に続く。