行き当たりばったり、在来線で ②山陽本線を西へ
行き当たりばったり、在来線で ①静岡~関西
のつづきです
岡山駅で食糧を調達した私は、13:50発の三原行きに乗り込んだ。
山陽本線を走る「黄色い電車」。※写真は相生から乗ってきた列車。
広島県の三原まで向かう。福山や尾道の向こう側である。
外は雨。瀬戸内海の景色もいまいちだ。
確認のため乗り換え案内アプリでこの先の行程を検索してみる。
すると、三原駅の一つ手前の糸崎駅で降りることが推奨されているのである。
確かに乗り継ぐ列車は糸崎始発なので、始発駅で乗れれば確実に座れるだろう。
15:21 糸崎着。
んんん...
んんんん...
こう言ってはなんだが、なんていうか、何もない…(あるのは黄色い電車だけ)。
強くなってきた雨も相まって、なんとも言い難い淋しさが私を襲ってきたのであった。
糸崎駅は、JR西日本岡山支社と広島支社の境界駅。列車の糸崎始発なのは、そうした事情によるものである。
15:38発の岩国行きが来るまで、とても長く感じられたのであった。
今回の「黄色い電車」。
これで広島県を一気に抜け、山口県東部の岩国まで行ける。
その安心感からか、西条あたりでとんでもない眠気が私を襲ってくる。
目が覚めると、列車は広島駅の一つ手前の天神川駅に到着していた。
広島地区の帰宅ラッシュの時間帯なのだろう、通勤・通学客で車内は混雑してきた。
私自身は広島市近辺に来たのはこれが初めてだったので全く土地勘がなかったが、思っていたよりも規模の大きい「都市圏」なのだと感じられた。
列車は広島駅から南下していく。
17:51 岩国着。外はすっかり真っ暗になっていた。
強い雨に打たれる広島地区期待の新型・227系。
この姿もなかなかカッコいい。
18:16発 新山口行き。
ここからは、はっきり言って「書くことがない」。
というのも、外は真っ暗な上に雨。写真も撮れずこの区間に関する感想が持てないのだ。
本でも読んで時間を過ごす。実は、これも鉄道旅行をしているうえでの楽しみの一つだったりする。
海岸沿いを走っているためカーブが多く、よく揺れる。
シートのにおい、雨のにおい。モーターの音、外の雨の音。すきま風。
視覚以外の感覚を使って、鉄道の旅を楽しんでいる。
そろそろお腹が空いてくる。先ほどの岩国駅には売店があったが、「ここは我慢」と買い出しにはいかなかったのだった。
なぜだろう。なぜ私は、そこで「ケチった」んだろう。
ツイッターのTLに流れて来る食事の画像を眺めながら、自らの愚かさと向き合った。
激しい後悔が襲ってきた。
終点の新山口に着くのは20:20で、乗り換え時間は1分。そこから下関までは約1時間である。
完全に詰んだ。
予定通り、新山口で乗り換え、下関へ。
21:28 下関に到着。
空腹に耐え、なんとかこの本州最西端の地にたどり着いたのであった。
いよいよ、ここから九州へ渡ることになる。
私自身は初上陸となる。とても高まる。
JR九州の車両が、トンネルを越えて下関駅に入線してきたのであった。
つづく。
のつづきです
岡山駅で食糧を調達した私は、13:50発の三原行きに乗り込んだ。
山陽本線を走る「黄色い電車」。※写真は相生から乗ってきた列車。
広島県の三原まで向かう。福山や尾道の向こう側である。
外は雨。瀬戸内海の景色もいまいちだ。
確認のため乗り換え案内アプリでこの先の行程を検索してみる。
すると、三原駅の一つ手前の糸崎駅で降りることが推奨されているのである。
確かに乗り継ぐ列車は糸崎始発なので、始発駅で乗れれば確実に座れるだろう。
15:21 糸崎着。
んんん...
んんんん...
こう言ってはなんだが、なんていうか、何もない…(あるのは黄色い電車だけ)。
強くなってきた雨も相まって、なんとも言い難い淋しさが私を襲ってきたのであった。
糸崎駅は、JR西日本岡山支社と広島支社の境界駅。列車の糸崎始発なのは、そうした事情によるものである。
15:38発の岩国行きが来るまで、とても長く感じられたのであった。
今回の「黄色い電車」。
これで広島県を一気に抜け、山口県東部の岩国まで行ける。
その安心感からか、西条あたりでとんでもない眠気が私を襲ってくる。
目が覚めると、列車は広島駅の一つ手前の天神川駅に到着していた。
広島地区の帰宅ラッシュの時間帯なのだろう、通勤・通学客で車内は混雑してきた。
私自身は広島市近辺に来たのはこれが初めてだったので全く土地勘がなかったが、思っていたよりも規模の大きい「都市圏」なのだと感じられた。
列車は広島駅から南下していく。
17:51 岩国着。外はすっかり真っ暗になっていた。
強い雨に打たれる広島地区期待の新型・227系。
この姿もなかなかカッコいい。
18:16発 新山口行き。
ここからは、はっきり言って「書くことがない」。
というのも、外は真っ暗な上に雨。写真も撮れずこの区間に関する感想が持てないのだ。
本でも読んで時間を過ごす。実は、これも鉄道旅行をしているうえでの楽しみの一つだったりする。
海岸沿いを走っているためカーブが多く、よく揺れる。
シートのにおい、雨のにおい。モーターの音、外の雨の音。すきま風。
視覚以外の感覚を使って、鉄道の旅を楽しんでいる。
そろそろお腹が空いてくる。先ほどの岩国駅には売店があったが、「ここは我慢」と買い出しにはいかなかったのだった。
なぜだろう。なぜ私は、そこで「ケチった」んだろう。
ツイッターのTLに流れて来る食事の画像を眺めながら、自らの愚かさと向き合った。
激しい後悔が襲ってきた。
終点の新山口に着くのは20:20で、乗り換え時間は1分。そこから下関までは約1時間である。
完全に詰んだ。
予定通り、新山口で乗り換え、下関へ。
21:28 下関に到着。
空腹に耐え、なんとかこの本州最西端の地にたどり着いたのであった。
いよいよ、ここから九州へ渡ることになる。
私自身は初上陸となる。とても高まる。
JR九州の車両が、トンネルを越えて下関駅に入線してきたのであった。
つづく。