或る旅2

おでかけ記録です。ライブドアからはてなに移転しました

行き当たりばったり、在来線で ③九州上陸

行き当たりばったり、在来線で ②山陽本線を西へ
のつづきです。

JR九州の車両が、下関駅に姿を見せる。
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21:45 下関発小倉行きである。
デッドセクション通過のためか、一瞬車内の電気が消える。
乗客は、特に旅行者という風でもなく普通の通勤客ふうの人も少なくなかった。

下関と北九州は距離も長くはなく、往来も激しいのだろう。

そう思っていると、列車は動き出した。
車内には九州の路線図が貼ってある。いよいよ九州に突入する...。たいへん高まる。

関門トンネルは全長約3.6㎞の海底トンネルである。開通は1944年と、歴史がある。
九州側、門司駅構内に交直切り替えのために用いられる「デッドセクション」が設置されている。
このセクション通過のため、車両も交直流電車が使われている。
 
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21:52、門司到着。
いよいよ九州に上陸である。

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独特のデザインの多いイメージのある九州だが、車内のデザインもなかなか面白い。
21:57発 快速荒尾行きで博多へ。

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 独特なデザインの813系(博多駅にて)

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 23:09 博多到着。
静岡を出て約18時間、今回の目的地である福岡に到着。

到着したはいいものの、真っ暗だ。明日も朝早めに出るので観光もできない。
博多ラーメンが唯一の楽しみであった。だから、到着前に予めネットで美味しそうなところを調べておいた。そこは屋台形式らしい。

さて、雨の博多をGoogle先生に言われた通りにその場所へ向かうが、それらしきものはない。
んんん...んんん!!!
「雨天中止」という文字が目に入った。確かに、屋台だったら雨は不利だろう...。

しかし、博多ラーメンをあきらめるわけにはいかない。駅の方へ折り返す。

その前に、博多駅前といえば少し前に話題となった(?)あの場所へ行きたいと思っていたので寄ってみる。

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 地下鉄工事中に陥没した地点である。秋ごろにニュースで連日報じられていたあの場所を訪れてみた。
当然ながら陥没の面影はなく、その上を歩いても何も問題はなかった。
アスファルトの色が、陥没していない場所とは違ったので区別できたが、なかなか大きな範囲で陥没したように思われた。あの規模の事故でけが人・死者が出なかったのは奇跡であるが、それも予め封鎖しておくという現場の判断の結果だといえる。

駅の反対側のビル内に入っていた博多ラーメンの店に入る
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ラーメン、明太子ごはん、ギョーザのセットで800円。なかなかお得だ。

今夜の寝床だが、駅前のネカフェに宿泊。
バスターミナルのビル内のお店へ行く。オープン座席しかないとのことで、一度その店を出たが、他の店を探しに行く気力が無いのと、見つかったところで席がないというリスクがあるということを考え、このお店で一晩を過ごすことにした。

オープン座席は、PCの置かれた机に両脇に仕切りがあるだけの空間である。ここで一晩を過ごすのは、「泊まる」というより「朝が来るのを待つ」というニュアンスの方が強いと感じられる。
私は、授業中のごとく机に突っ伏し、朝が来るのを「待った」。

その時、既に時計の針は午前1時を示そうとしていた。 


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おまけ:博多駅前のモニュメント。雨で路面が濡れていたおかげで、反射して綺麗な写真が撮れた。
雨でよかったのは、これだけ。


つづく。