海を渡って夏の四国九州へ ②高知→松山
前回：
海を渡って夏の四国九州へ ①静岡→高知
2017年8月21日 四国九州編 2日目。
この日は高知からスタートである。
少し早めにネットカフェを出て街を歩いてみる。
こちらは有名な「はりまや橋」。
気持ちのいい朝である。
早朝の高知駅
高知6：08発の普通窪川行きで窪川へ向かう。
途中の須崎でしばらく停車。
左手には海が見える。
8：47 窪川に到着。のどかな駅である。
宇和島行きに乗り換えるわけだが、窪川から次の若井までの一駅間は土佐くろしお鉄道の線路を経由するため、青春18きっぷで乗り通すことはできない。JR駅の隣にある土佐くろしお鉄道の窪川駅できっぷを購入する。若井までは210円だ。
9：40発の宇和島行き普通列車。車両は、なんとあの一時期話題となった「ホビートレイン」だった…。
0系を模したデザインも特徴的だが、車内も歴代のプラレールや0系の座席が展示されているなど、鉄道要素が詰まった楽しい車両となっている。
窪川～宇和島間は本数が少ないからか、一列車あたりの乗客は多い。
ちなみに、この車両にはトイレの設備はないが、この先の江川崎駅で長時間停車があるのでそこで済ませることはできる。
若井駅を出ると、川奥信号所に差し掛かる。ここで土佐くろしお鉄道中村線と分岐する。
予土線は四万十川に沿って走っており、列車自体も何度か川を渡る。
江川崎駅に停車。対向列車とのすれ違いのため、20分ほど停車する。
窪川行きの列車は「海洋堂ホビートレイン」。車内ではフィギュアが展示されている。
その先の吉野生(よしのぶ)駅では、観光列車の「しまんトロッコ」と行き違い。
後部のトロッコ客車で四万十川の風を感じられればさぞ気持ち良いことだろう。
12：15 終点の宇和島に到着。
予讃線の乗り換えまでは約2時間ほどあるので、街に出てみる。
これは…。
穂積陳重を記念した「穂積橋」だ。
そうか、宇和島出身だったのか、と思った。
穂積陳重は明治期の法学者の一人で、日本の民法典の制定にあたり大きな役割を果たした人物である。
そんな偉大な人物にも関わらず、銅像などはない。
代わりにこの「穂積橋」が置かれている。
それは、「老生は銅像にて仰がるるより万人の渡らるる橋になりたし」という本人の希望に基づき遺族が設置を拒否したためであるという。
雨の中、偶然ではあったが良いものを見られた。
14：09宇和島発 普通松山行き。
さて、予讃線で松山方面へ北上していく。
愛媛県のキャラクター「みきゃん」が全面的にラッピングされている。
伊予大洲を出ると、列車は海沿いを進んでいく。
「日本一海が近い駅」といわれる下灘駅で途中下車。
16：20に到着。次の松山方面の列車は17：50である。
天気はやがて回復して、いい感じに晴れてくれた。
この駅はさまざまな映像やポスターに利用されているためか、無人駅ながら多くの人々で賑わっている。”インスタ”の人も大勢いたし、その需要を見込んでか駅前には「オシャレなコーヒー屋さん」も出現していた。移動式だったので商売上手だなと思った。
ただ、列車利用ではなく自家用車でやってくる人も目立った。本数が少なく、それゆえアクセスも容易ではないとはいえ、それはどうなのかとは思った。
それにしても、雰囲気がいい。静かだったらもっといいんだろうが…(まあ、自分も有名になってから来たので人のことは言えないのだが)
伊予大洲方面の列車。
裏の坂道を少し登ってみる。こちらもなかなかに”フォトジェニック”である。
ただ、近隣住民の方のことを考えると、むやみに観光地化するのもなんだか悪い気がしてきた。
さて、そろそろ出発である。
17：50発の松山行きに乗車。
18：30 松山に到着。
松山駅前から伊予鉄の市内電車で道後温泉へ(写真は松山市駅行きだが)
20分程度で道後温泉に到着。
道後温泉本館…は相変わらず長蛇の列なので…
その反対側にある「椿の湯」へ。
こちらは、松山市民の公衆浴場といった雰囲気である。
温泉自体は同じだが、なにせ人が少ないというのがメリットである。
地元の方たちに混じって温泉に浸かったあとは、市内電車で再び市内へ。
行ってみたい場所があったので行ってみることに。
伊予鉄の松山市駅。
電車は元京王の5000系だ。春に島根の一畑電車でも見かけた。
噂には聞いていたが、JR松山駅よりも駅前は栄えている印象だった。
ここから電車で二駅の古町駅まで向かってみる。
電圧が同じなのは知っていたが、路面電車と大型の電車が同じ線路を共有しているのは不思議な感じがした。
再び大手町へ戻ってみる。
暗くて見にくいが、路面電車が踏切待ちをしているのである。
平面交差自体、日本ではあまり見かけなくなってきているが、その中でも電車が電車を待つという風景はここ以外は聞かない。
見たかったものも見れたので、松山駅前のネットカフェに入ってこの日を終える。
高知→愛媛という隣り合った二県だけの移動に一日を要したが、ホビートレインに下灘駅に道後温泉、と充実した内容であった。
明日はいよいよ九州上陸である。
つづく
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海を渡って夏の四国九州へ ①静岡→高知
2017年8月21日 四国九州編 2日目。
この日は高知からスタートである。
少し早めにネットカフェを出て街を歩いてみる。
こちらは有名な「はりまや橋」。
気持ちのいい朝である。
早朝の高知駅
高知6：08発の普通窪川行きで窪川へ向かう。
途中の須崎でしばらく停車。
左手には海が見える。
8：47 窪川に到着。のどかな駅である。
宇和島行きに乗り換えるわけだが、窪川から次の若井までの一駅間は土佐くろしお鉄道の線路を経由するため、青春18きっぷで乗り通すことはできない。JR駅の隣にある土佐くろしお鉄道の窪川駅できっぷを購入する。若井までは210円だ。
9：40発の宇和島行き普通列車。車両は、なんとあの一時期話題となった「ホビートレイン」だった…。
0系を模したデザインも特徴的だが、車内も歴代のプラレールや0系の座席が展示されているなど、鉄道要素が詰まった楽しい車両となっている。
窪川～宇和島間は本数が少ないからか、一列車あたりの乗客は多い。
ちなみに、この車両にはトイレの設備はないが、この先の江川崎駅で長時間停車があるのでそこで済ませることはできる。
若井駅を出ると、川奥信号所に差し掛かる。ここで土佐くろしお鉄道中村線と分岐する。
予土線は四万十川に沿って走っており、列車自体も何度か川を渡る。
江川崎駅に停車。対向列車とのすれ違いのため、20分ほど停車する。
窪川行きの列車は「海洋堂ホビートレイン」。車内ではフィギュアが展示されている。
その先の吉野生(よしのぶ)駅では、観光列車の「しまんトロッコ」と行き違い。
後部のトロッコ客車で四万十川の風を感じられればさぞ気持ち良いことだろう。
12：15 終点の宇和島に到着。
予讃線の乗り換えまでは約2時間ほどあるので、街に出てみる。
これは…。
穂積陳重を記念した「穂積橋」だ。
そうか、宇和島出身だったのか、と思った。
穂積陳重は明治期の法学者の一人で、日本の民法典の制定にあたり大きな役割を果たした人物である。
そんな偉大な人物にも関わらず、銅像などはない。
代わりにこの「穂積橋」が置かれている。
それは、「老生は銅像にて仰がるるより万人の渡らるる橋になりたし」という本人の希望に基づき遺族が設置を拒否したためであるという。
雨の中、偶然ではあったが良いものを見られた。
14：09宇和島発 普通松山行き。
さて、予讃線で松山方面へ北上していく。
愛媛県のキャラクター「みきゃん」が全面的にラッピングされている。
伊予大洲を出ると、列車は海沿いを進んでいく。
「日本一海が近い駅」といわれる下灘駅で途中下車。
16：20に到着。次の松山方面の列車は17：50である。
天気はやがて回復して、いい感じに晴れてくれた。
この駅はさまざまな映像やポスターに利用されているためか、無人駅ながら多くの人々で賑わっている。”インスタ”の人も大勢いたし、その需要を見込んでか駅前には「オシャレなコーヒー屋さん」も出現していた。移動式だったので商売上手だなと思った。
ただ、列車利用ではなく自家用車でやってくる人も目立った。本数が少なく、それゆえアクセスも容易ではないとはいえ、それはどうなのかとは思った。
それにしても、雰囲気がいい。静かだったらもっといいんだろうが…(まあ、自分も有名になってから来たので人のことは言えないのだが)
伊予大洲方面の列車。
裏の坂道を少し登ってみる。こちらもなかなかに”フォトジェニック”である。
ただ、近隣住民の方のことを考えると、むやみに観光地化するのもなんだか悪い気がしてきた。
さて、そろそろ出発である。
17：50発の松山行きに乗車。
18：30 松山に到着。
松山駅前から伊予鉄の市内電車で道後温泉へ(写真は松山市駅行きだが)
20分程度で道後温泉に到着。
道後温泉本館…は相変わらず長蛇の列なので…
その反対側にある「椿の湯」へ。
こちらは、松山市民の公衆浴場といった雰囲気である。
温泉自体は同じだが、なにせ人が少ないというのがメリットである。
地元の方たちに混じって温泉に浸かったあとは、市内電車で再び市内へ。
行ってみたい場所があったので行ってみることに。
伊予鉄の松山市駅。
電車は元京王の5000系だ。春に島根の一畑電車でも見かけた。
噂には聞いていたが、JR松山駅よりも駅前は栄えている印象だった。
ここから電車で二駅の古町駅まで向かってみる。
電圧が同じなのは知っていたが、路面電車と大型の電車が同じ線路を共有しているのは不思議な感じがした。
再び大手町へ戻ってみる。
暗くて見にくいが、路面電車が踏切待ちをしているのである。
平面交差自体、日本ではあまり見かけなくなってきているが、その中でも電車が電車を待つという風景はここ以外は聞かない。
見たかったものも見れたので、松山駅前のネットカフェに入ってこの日を終える。
高知→愛媛という隣り合った二県だけの移動に一日を要したが、ホビートレインに下灘駅に道後温泉、と充実した内容であった。
明日はいよいよ九州上陸である。
つづく
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