海を渡って夏の四国九州へ ④鹿児島→長崎
2017年8月23日
前回は九州入りを果たし、一気に最南端・鹿児島へと到達した。
今回は鹿児島から九州を北上していく。
5:55 鹿児島中央発川内行きの普通列車に乗り込む。
川内と書いて「せんだい」と読むわけだが、音だけ聞けば東北の大都市かという感じだ。
6:51 川内に到着。
6:57発 ここからは肥薩おれんじ鉄道に乗り換える。
JRではないので当然青春18きっぷの利用はできないが、青春18きっぷを提示すると通常よりも安く乗車できるフリーきっぷの購入が可能である。
なお、きっぷ売り場は鹿児島本線の列車を降りたすぐ先にあるので、乗り換え時間が少なくても確実に購入できる。
肥薩おれんじ鉄道は、九州新幹線開業に伴い並行する鹿児島本線の区間を第三セクター化した路線で、全区間電化されているが車両はディーゼルカーである。
左側には東シナ海を眺めることができる。
遠くまで広がる海を眺めながら、列車はゆっくりと進んでいく。
水俣で後ろの車両を切り離した。
八代海を眺めながら進む。向こうに見えるのは天草の島々だ。
9:45 終点の八代に到着。ここからは再びJRである。
9:52発銀水行きの列車に乗車。
10:31 熊本に到着。
1時間半ほど余裕を持たせたので、少し街に出てみようと思う。
熊本市電に乗る。
熊本城の石垣
閉鎖箇所は、やはり熊本地震の被害を受けたのだろう。
天守閣は倒壊を防ぐための工事を行っているようだ。元の姿に戻るのは再来年のことになるそうだ。
市電と熊本城。
天守閣の修復は3年で終わる予定だが、城全体の修復には20年掛かるという。
「武者返し」の石垣など難攻不落と言われた、熊本のシンボル。
この城が、再び元の姿で我々の目の前に現れる日を楽しみにしたい。
昼は、熊本駅構内の熊本ラーメンのお店へ。
博多ラーメンと同じとんこつラーメンだが、マー油など、ニンニクによる味のアクセントが特徴である。熊本に寄ったらぜひ食べてみたいと思っていたのだった。
さて、熊本からどんどん北上していく。
12:03発の列車で鳥栖へ向かう。
13:50発の長崎本線で西へ進む。
14:23 佐賀で途中下車してみる。特に意味はない。
が、先ほど熊本からの車内でお腹を下したので慌ててドラッグストアで下痢止めを購入...
(冷房の効いた車内に一日中いたことが原因かと思われ)
唐津線の列車。
14:53発の佐世保行きに乗車。
列車は肥前山口から佐世保線に入った。
のだが、私はこの辺で既に爆睡しており、ほとんど記憶がない。
気づいたら佐世保に着いていた。(16:14着)
本当は佐世保バーガーでも食べたかったのだが、あいにくそんな時間はない。
16:26発の快速シーサイドライナーに乗車。
電車でGOのプロフェッショナル2で見たやつだ!!
ご存じハウステンボス。
オランダをイメージしたテーマパークとして知られており、大村線にも「ハウステンボス駅」が存在する。駅名板のアルファベット字表記もオランダ語の「HUIS TEN BOSCH」のようだ。読めなくない…?
大村湾を右手に眺めながら進んでいく。
快速だが、なんとなくゆっくりと走っている感じではある。
18:18 今日の目的地、長崎に到着。
長崎でも、少し見てみたいものがあったので見ていこうと思う。
路面電車に乗る。
駅前から20分程度で大浦天主堂。
日も沈んだ後だったが、なかなかいい感じである。
長崎のキリシタンの歴史は長く、それゆえこうした教会も多い。確かに、長崎は西洋への玄関口ではあったがそれ故の「異国情緒」というのではなく、むしろ、地域に根付いた文化としてのエキゾチシズムがあるなと感じた。
まだちゃんとは見ていないし、長崎県内にはほかにも多くの教会があるから、ぜひともそれを巡る旅行がしてみたいものである。
夕暮れの長崎。対岸の斜面にも建物がびっしり建っている。
路面電車
さて、せっかく長崎に来たのでもう一つ見ておこうと思ったものがある。
出島。
現在は周囲は埋め立てられ、建物に囲まれている。
入口の辺りでぼーっと見ていたら、警備員の方が「中に入れますよ」と声をかけてくださった。
営業時間は18:00までとなっているが、18:00~21:00の間は、無料で出島を散策できるのである。
なお、入場料が必要となる日中とは異なり無料ではあるが、建物内部などには入れない。
出島は、ご存じかとは思うが、鎖国期の日本における唯一の貿易窓口であった。
オランダ人は当時、この出島からの外出を禁じられていた。
出島は真ん中に一本道があるのみで、全長1㎞もなく、端から端まで歩いて5分も掛からない。
命がけの航海のあとでたどり着いた先の行動範囲がこれだけとなれば、オランダ人たちはさぞストレスだったのではないだろうかと思ったのは私だけかもしれないが...。
「旧長崎内外クラブ」
「旧出島神学校」
さて、この辺で出島を後にしよう...。
路面電車と後ろは稲佐山。
今回は行けなかったが、また長崎に来ることがあればぜひ登って、展望台から長崎の街並みを見てみたいものである。
さて、今回はここまでとする。
が、個人的には、今日長崎に到達したことで念願だった全47都道府県制覇を達成したのであった。
まだ行けていない地域もあるが、一応は全ての都道府県を巡ったことになる。
次は鉄道路線全制覇、だろうか。
さて、次回でこの長い旅も終わりとなる。
達成感に浸りながら、駅から少し離れたネットカフェへ入っていくのであった。
つづく
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前回は九州入りを果たし、一気に最南端・鹿児島へと到達した。
今回は鹿児島から九州を北上していく。
5:55 鹿児島中央発川内行きの普通列車に乗り込む。
川内と書いて「せんだい」と読むわけだが、音だけ聞けば東北の大都市かという感じだ。
6:51 川内に到着。
6:57発 ここからは肥薩おれんじ鉄道に乗り換える。
JRではないので当然青春18きっぷの利用はできないが、青春18きっぷを提示すると通常よりも安く乗車できるフリーきっぷの購入が可能である。
なお、きっぷ売り場は鹿児島本線の列車を降りたすぐ先にあるので、乗り換え時間が少なくても確実に購入できる。
肥薩おれんじ鉄道は、九州新幹線開業に伴い並行する鹿児島本線の区間を第三セクター化した路線で、全区間電化されているが車両はディーゼルカーである。
左側には東シナ海を眺めることができる。
遠くまで広がる海を眺めながら、列車はゆっくりと進んでいく。
水俣で後ろの車両を切り離した。
八代海を眺めながら進む。向こうに見えるのは天草の島々だ。
9:45 終点の八代に到着。ここからは再びJRである。
9:52発銀水行きの列車に乗車。
10:31 熊本に到着。
1時間半ほど余裕を持たせたので、少し街に出てみようと思う。
熊本市電に乗る。
熊本城の石垣
閉鎖箇所は、やはり熊本地震の被害を受けたのだろう。
天守閣は倒壊を防ぐための工事を行っているようだ。元の姿に戻るのは再来年のことになるそうだ。
市電と熊本城。
天守閣の修復は3年で終わる予定だが、城全体の修復には20年掛かるという。
「武者返し」の石垣など難攻不落と言われた、熊本のシンボル。
この城が、再び元の姿で我々の目の前に現れる日を楽しみにしたい。
昼は、熊本駅構内の熊本ラーメンのお店へ。
博多ラーメンと同じとんこつラーメンだが、マー油など、ニンニクによる味のアクセントが特徴である。熊本に寄ったらぜひ食べてみたいと思っていたのだった。
さて、熊本からどんどん北上していく。
12:03発の列車で鳥栖へ向かう。
13:50発の長崎本線で西へ進む。
14:23 佐賀で途中下車してみる。特に意味はない。
が、先ほど熊本からの車内でお腹を下したので慌ててドラッグストアで下痢止めを購入...
(冷房の効いた車内に一日中いたことが原因かと思われ)
唐津線の列車。
14:53発の佐世保行きに乗車。
列車は肥前山口から佐世保線に入った。
のだが、私はこの辺で既に爆睡しており、ほとんど記憶がない。
気づいたら佐世保に着いていた。(16:14着)
本当は佐世保バーガーでも食べたかったのだが、あいにくそんな時間はない。
16:26発の快速シーサイドライナーに乗車。
電車でGOのプロフェッショナル2で見たやつだ!!
ご存じハウステンボス。
オランダをイメージしたテーマパークとして知られており、大村線にも「ハウステンボス駅」が存在する。駅名板のアルファベット字表記もオランダ語の「HUIS TEN BOSCH」のようだ。読めなくない…?
大村湾を右手に眺めながら進んでいく。
快速だが、なんとなくゆっくりと走っている感じではある。
18:18 今日の目的地、長崎に到着。
長崎でも、少し見てみたいものがあったので見ていこうと思う。
路面電車に乗る。
駅前から20分程度で大浦天主堂。
日も沈んだ後だったが、なかなかいい感じである。
長崎のキリシタンの歴史は長く、それゆえこうした教会も多い。確かに、長崎は西洋への玄関口ではあったがそれ故の「異国情緒」というのではなく、むしろ、地域に根付いた文化としてのエキゾチシズムがあるなと感じた。
まだちゃんとは見ていないし、長崎県内にはほかにも多くの教会があるから、ぜひともそれを巡る旅行がしてみたいものである。
夕暮れの長崎。対岸の斜面にも建物がびっしり建っている。
路面電車
さて、せっかく長崎に来たのでもう一つ見ておこうと思ったものがある。
出島。
現在は周囲は埋め立てられ、建物に囲まれている。
入口の辺りでぼーっと見ていたら、警備員の方が「中に入れますよ」と声をかけてくださった。
営業時間は18:00までとなっているが、18:00~21:00の間は、無料で出島を散策できるのである。
なお、入場料が必要となる日中とは異なり無料ではあるが、建物内部などには入れない。
出島は、ご存じかとは思うが、鎖国期の日本における唯一の貿易窓口であった。
オランダ人は当時、この出島からの外出を禁じられていた。
出島は真ん中に一本道があるのみで、全長1㎞もなく、端から端まで歩いて5分も掛からない。
命がけの航海のあとでたどり着いた先の行動範囲がこれだけとなれば、オランダ人たちはさぞストレスだったのではないだろうかと思ったのは私だけかもしれないが...。
「旧長崎内外クラブ」
「旧出島神学校」
さて、この辺で出島を後にしよう...。
路面電車と後ろは稲佐山。
今回は行けなかったが、また長崎に来ることがあればぜひ登って、展望台から長崎の街並みを見てみたいものである。
さて、今回はここまでとする。
が、個人的には、今日長崎に到達したことで念願だった全47都道府県制覇を達成したのであった。
まだ行けていない地域もあるが、一応は全ての都道府県を巡ったことになる。
次は鉄道路線全制覇、だろうか。
さて、次回でこの長い旅も終わりとなる。
達成感に浸りながら、駅から少し離れたネットカフェへ入っていくのであった。
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