一日一県北陸巡り ③富山
2017年12月末
金沢を夕方に出発した私は、「つるぎ」号で富山へ向かった。
とはいえ途中新高岡を挟んでも20分程度で到着と、あっという間の移動であった。
富山駅手前のトンネルを出ると、福井や金沢とは異なり雪を被った家々が見られ、内心「うそやろ...」という気分ではあった。
ネットカフェに入るにはいかんせん早すぎる時間帯ではある。
ただ、富山到着前に駅の北側に綺麗な公園と”映える”スタバがあるとの話は聞いていたし、行ってみることに決めたのであった。
その前に食べてみたいものがあったので腹ごしらえしてから出発しよう。
「ブラックラーメン」。
富山駅直結の「とやマルシェ」内にある西町大善というお店でいただいた。
濃いスープと太麺が特徴的で、ライスがあるともっと美味しくなるような一品である。
お店を後にした私は、さっそく環水公園へと向かう。
2017年12月現在、富山駅は工事を行っており、南側から北側へ向かうために地下道を通らなければならない。若干の不便さは感じたが、これも今後改善されもっと使いやすくなるのだろう。
イルミネーションが輝く道路を進む。
10分程度で環水公園に到着。
「天門橋」と運河。
環水公園、正式名は富岩環水公園は、1988年に整備が開始され1997年に開園した新しい公園である。
日本の歴史公園100選の一つとして選ばれたり、2013年には第29回都市公園コンクールで最高賞である「国土交通大臣賞」を獲得している。
雪が舞いカップルが行き交う中、三脚を立てカメラを構える私
また、園内には日本で初めて都市公園内に店舗を構えたスターバックスコーヒーがある。
2008年のスターバックスのストアデザイン賞で最優秀賞を受賞し、「世界一美しいスターバックス」と称されている。
寒いのでここでコーヒーを飲んでいこう。
スターバックスの店舗と昼間の環水公園の姿は後程紹介する。
温まったら移動しよう。
富山からは、あいの風とやま鉄道で一駅だ。
北陸本線を感じる車両がやってきたが、あくまであいの風とやま鉄道なのだ…。
関係ない話ではあるが…
この時、ホーム上で外国人(おそらくタイ?)の観光客の方に「今から白川郷に行きたいのだが間に合うか」などと聞かれた。が、既に21時を過ぎており鉄道での当日中の到達は絶望的なのは明らかだ。
「ここからタクシーに乗った方がいいですよ」とは言っておいたが、果たして彼らはどうなったのだろうか…。というか、なぜこんな時間まで富山にいたのだろうか…。
さて、それはともかく列車で一駅、呉羽駅に到着。
とはいえ周囲は一般的な住宅街でなんともいえない不安があった。
広めの道路に出て東の方へ歩いていくと、目的のお店を発見。凍死することはなさそうだ。
…翌朝6時半。起床からの移動開始。
東へ進んで歩いていく…。途中のコンビニで食料を調達。
緩やかな道を登っていく。
下の道路から10分ほどだろうか、案外あっという間に山頂に到達した。
朝ということもありすごく冷えているが、ランニングをしている地元の方を見かけたので強いと感じた。
展望台となっている。
正直、期待していたような快晴ではなかったのが残念だったのだが…
雲間から朝日が差してくる。
冷たい空気。なんだか神々しい。
富山に朝がやってきた。
この場所からは北陸新幹線も観測できる。また、手前のカーブした線路は高山本線である。
富山駅を出て金沢へ向かう新幹線。
8時頃まで粘ったものの相変わらず雲が覆っている。あの朝日が撮れたから良しとしよう。
呉羽山の麓から富山駅方面にバスが走っていることが判明したが、発車時刻までは割とぎりぎりだ。
早歩きで山を下り目的のバス停に到着すると、そこにはバスが…。
しかし、30mほどの距離はあまりにも大きかった。
無慈悲にもバスは動き出す。
次が一時間後ということもあり、徒歩で富山駅を目指すほかなかった。
神通川を渡る。
富山空港は市街地に近いので着陸態勢の飛行機も観測できる。
呉羽山から25分ほど歩いただろうか、富山駅に到着。
富山地方鉄道の電鉄富山駅は、JR富山駅の真横にある。
ここから富山地方鉄道の乗りつぶしの旅といこう。
富山地方鉄道では、市内線と鉄道線で利用できる2000円のフリーきっぷを発売している。
これ一枚で通常なら追加料金が必要な特急列車も利用できるのだから非常にお得である。
なお、夏期と冬期の二種類があり、両者の値段は異なるので注意。
当初は立山へ向かおうと思い発車直前の立山行き列車に飛び乗ったが、温泉に浸かりたい気分にもなったので乗り換えることにした。
寺田駅で下車。
立山方面の電車はカーブして行ってしまった。
なんというか、タイムスリップでもしてきてしまったかのような駅である。
さて、先ほどの写真の右側に写っていた電車が入ってきた。元は東急8090系で、個人的には東京でよく乗っていたのでなじみがある。
よく知っている車両だけれど、窓の外に広がる景色は東京のそれとは全く違う。
不思議な感じがする。
終点の電鉄黒部に到着したが、電車はそのまま特急宇奈月温泉行きとして運転するようだ。
車両は普通の形だが、特急料金はしっかり取るようだ。
反対側ホームにやってきた列車も元は京阪の車両だ。私鉄車両博物館という感じだ。
こちらもまた時代が止まっているような駅。
この「特急電車」にはトイレがついていないので、電鉄黒部駅で済ませておく必要がある...。
電車は先ほどまでとはうってかわって、山を登り始める...。
電鉄黒部駅から20分ほど、終点の宇奈月温泉に到着。駅前には温泉の噴水(?)が湧いている。
改良工事の関係で、この駅舎ではなくプレハブの仮駅舎での営業のようだったが…(2017年12月現在)。
黒部渓谷鉄道の乗換駅でもある。
さて、温泉だ…。
その前にちょっと面白いものを発見したので紹介しておく。
この「1935年 木管事件」という記述。
世間的にはむしろ「宇奈月温泉事件」として知られており、「権利濫用」について初めて裁判所(当時は大審院)が言及した事件で、民法の事件としては重要な判例とされる(大判昭10・10・5民集14巻)。
その”ストーリー”はこうだ。
①A(黒部鉄道、現在の富山地鉄)が数キロ先の温泉から地下に埋設した木管を使用してお湯を引いていたところ、途中で利用権のない土地を2坪分ほど承諾なく経由してしまっていた。この土地はBの所有する土地の一部だが、急斜面で特に利用することもできないような場所であった。
②しかし、その「木管が利用権のない土地を経由している」事実に目を付けたCがその土地を購入。
③Cは、そこに隣接する土地と合わせて、Aに買い取るよう要求したがAは拒否。
④Cは土地所有権に基づいた「妨害排除請求権」として、その木管の撤去を要求した。撤去には費用が掛かる上、温泉の休業も余儀なくされるのだという…。
判例はこれに対し、「権利ノ濫用」という文言を初めて使って、Cの請求は認められないと示した。
利用価値のない土地はCにとって利益をもたらさないが、Cの権利を行使することでAや宇奈月温泉の人々は大きな損害を受けることになるためである。
それ以降、戦後には民法で1条3項として明文化されるなど、現在の私たちの暮らしにもつながってくるわけである。
ここまで長ったらしい説明をして何が言いたいかというと、要は「聖地」なのだということだ。
どうやら「記念碑」もあるようだが、とても歩いていけそうな距離にはない。
そんなことを考えていたら身体が冷えてきた。
温泉だ温泉…。
駅から徒歩5分ほどの場所に位置する「湯めどころ宇奈月」。
アクセスしやすいのが何よりも嬉しいと思った。
「地域の人と観光客が同じお湯につかれる」のがコンセプトなのだという
実際、私のような観光客はもちろんだが地元の方と思われる人々も見受けられた。
新しく開放的で木のぬくもりを感じられる建物。交流拠点としての価値も高いと思った。
温泉に浸かり、温まったところで再び駅へと戻る。
特急の電鉄富山行きで一気に富山へ戻る。
中滑川にて。元西武レッドアローと行き違い…。
電鉄富山駅から再び地下道を通って、駅の北側へ歩いていく。
オリジナルのICカードもあり、乗車料金も少し割引されているようだ。
電車は市街地の道路上を少し走るとすぐに、専用軌道に入る。終点の岩瀬浜まで専用軌道だ。
富山ライトレールは、もともとJR富山港線だった線路を走っている。
LRTの形態へと移行してから、JR時代の3倍の運行本数になっているのだという。
全国のいわゆる赤字ローカル線でも、こういったことを参考に見直されれば良いと感じる。
約24分で岩瀬浜に到着。
折り返しまでの時間で岩瀬浜へ歩いてみる。
雪とその向こう側に広がる海…
浜辺、向こう側に広がる立山連峰。
真冬にも関わらずサーフィンを嗜む方々もいた...。寒そう...。
折り返しの時間も近いので岩瀬浜駅に戻る...。
インテック本社前停留所で下車。環水公園へ向けて歩く。
なんとなくオランダとか、ヨーロッパを思わせるような景色である。
この天門橋の展望台には上れるそうなので、さっそく行ってみる。
沈みかけた太陽に照らされる立山連峰が望めた。
先述したスターバックスの店舗。立山連峰と合わせて一枚の「作品」になりそうだ。
もうすっかり夕方である。
そういえば、せっかく富山地鉄の一日フリーきっぷを持っているのだから市内電車も乗ってしまいたいと思った。富山駅の方向へ進む。
富山地鉄の市内電車は中心には環状線と、富山大学へ向かう路線、南富山駅前へ向かう路線がある。
「県庁前」停留所から電車に乗る。
神通川を渡る。路面電車で広い川を渡るのはなんだか不思議な感じではある。
大学前に到着。
再び同じ電車で折り返す...が、途中の「丸の内」で3番系統の環状線に乗り換える。
「セントラム」という愛称の車両に乗る(写真はない…)
一度廃止された環状線区間だが2009年に復活している。
ライトレールといいこの路面電車といい、富山市は自動車に依存するだけの都市計画ではなく、公共交通機関を軸にしっかり取り組んでいるなと感じた。
オシャレな感じの富山駅高架下の市内電車乗り場。今後はライトレールと直通する計画もあるのだそう。
新幹線の改札の真向かいに市内電車乗り場があるのは、スムーズで良いと思った。
さて。
3日間に及んだ北陸旅行もこれにて終了となる。
福井、石川県金沢、富山、それぞれ違った趣を持ちそれぞれの良さを感じられた。
新幹線の開業により北陸本線が第三セクター化し、個人的には行きにくいイメージもあったのだが、今回のように「大回り」きっぷを作ることでお得に回れる地域だと感じた。
本当はもう少し見たい場所もあったのだが、また次の機会に訪れたいと思う。
おわり
金沢を夕方に出発した私は、「つるぎ」号で富山へ向かった。
とはいえ途中新高岡を挟んでも20分程度で到着と、あっという間の移動であった。
富山駅手前のトンネルを出ると、福井や金沢とは異なり雪を被った家々が見られ、内心「うそやろ...」という気分ではあった。
夜の環水公園と”映える”スタバ
富山駅の新幹線改札口を出た私は、この後の行動について全く考えていなかった。ネットカフェに入るにはいかんせん早すぎる時間帯ではある。
ただ、富山到着前に駅の北側に綺麗な公園と”映える”スタバがあるとの話は聞いていたし、行ってみることに決めたのであった。
その前に食べてみたいものがあったので腹ごしらえしてから出発しよう。
「ブラックラーメン」。
富山駅直結の「とやマルシェ」内にある西町大善というお店でいただいた。
濃いスープと太麺が特徴的で、ライスがあるともっと美味しくなるような一品である。
お店を後にした私は、さっそく環水公園へと向かう。
2017年12月現在、富山駅は工事を行っており、南側から北側へ向かうために地下道を通らなければならない。若干の不便さは感じたが、これも今後改善されもっと使いやすくなるのだろう。
イルミネーションが輝く道路を進む。
10分程度で環水公園に到着。
「天門橋」と運河。
環水公園、正式名は富岩環水公園は、1988年に整備が開始され1997年に開園した新しい公園である。
日本の歴史公園100選の一つとして選ばれたり、2013年には第29回都市公園コンクールで最高賞である「国土交通大臣賞」を獲得している。
雪が舞いカップルが行き交う中、三脚を立てカメラを構える私
また、園内には日本で初めて都市公園内に店舗を構えたスターバックスコーヒーがある。
2008年のスターバックスのストアデザイン賞で最優秀賞を受賞し、「世界一美しいスターバックス」と称されている。
寒いのでここでコーヒーを飲んでいこう。
スターバックスの店舗と昼間の環水公園の姿は後程紹介する。
温まったら移動しよう。
朝7時の呉羽山から立山連峰を望む
今回の宿は、富山市街地ではなく一つ隣の呉羽にあるネットカフェである。富山からは、あいの風とやま鉄道で一駅だ。
北陸本線を感じる車両がやってきたが、あくまであいの風とやま鉄道なのだ…。
関係ない話ではあるが…
この時、ホーム上で外国人(おそらくタイ?)の観光客の方に「今から白川郷に行きたいのだが間に合うか」などと聞かれた。が、既に21時を過ぎており鉄道での当日中の到達は絶望的なのは明らかだ。
「ここからタクシーに乗った方がいいですよ」とは言っておいたが、果たして彼らはどうなったのだろうか…。というか、なぜこんな時間まで富山にいたのだろうか…。
さて、それはともかく列車で一駅、呉羽駅に到着。
とはいえ周囲は一般的な住宅街でなんともいえない不安があった。
広めの道路に出て東の方へ歩いていくと、目的のお店を発見。凍死することはなさそうだ。
…翌朝6時半。起床からの移動開始。
東へ進んで歩いていく…。途中のコンビニで食料を調達。
緩やかな道を登っていく。
下の道路から10分ほどだろうか、案外あっという間に山頂に到達した。
朝ということもありすごく冷えているが、ランニングをしている地元の方を見かけたので強いと感じた。
展望台となっている。
正直、期待していたような快晴ではなかったのが残念だったのだが…
雲間から朝日が差してくる。
冷たい空気。なんだか神々しい。
富山に朝がやってきた。
この場所からは北陸新幹線も観測できる。また、手前のカーブした線路は高山本線である。
富山駅を出て金沢へ向かう新幹線。
8時頃まで粘ったものの相変わらず雲が覆っている。あの朝日が撮れたから良しとしよう。
呉羽山の麓から富山駅方面にバスが走っていることが判明したが、発車時刻までは割とぎりぎりだ。
早歩きで山を下り目的のバス停に到着すると、そこにはバスが…。
しかし、30mほどの距離はあまりにも大きかった。
無慈悲にもバスは動き出す。
次が一時間後ということもあり、徒歩で富山駅を目指すほかなかった。
神通川を渡る。
富山空港は市街地に近いので着陸態勢の飛行機も観測できる。
呉羽山から25分ほど歩いただろうか、富山駅に到着。
富山地方鉄道に乗って温泉へ
富山地方鉄道の電鉄富山駅は、JR富山駅の真横にある。ここから富山地方鉄道の乗りつぶしの旅といこう。
富山地方鉄道では、市内線と鉄道線で利用できる2000円のフリーきっぷを発売している。
これ一枚で通常なら追加料金が必要な特急列車も利用できるのだから非常にお得である。
なお、夏期と冬期の二種類があり、両者の値段は異なるので注意。
当初は立山へ向かおうと思い発車直前の立山行き列車に飛び乗ったが、温泉に浸かりたい気分にもなったので乗り換えることにした。
寺田駅で下車。
立山方面の電車はカーブして行ってしまった。
なんというか、タイムスリップでもしてきてしまったかのような駅である。
さて、先ほどの写真の右側に写っていた電車が入ってきた。元は東急8090系で、個人的には東京でよく乗っていたのでなじみがある。
よく知っている車両だけれど、窓の外に広がる景色は東京のそれとは全く違う。
不思議な感じがする。
終点の電鉄黒部に到着したが、電車はそのまま特急宇奈月温泉行きとして運転するようだ。
車両は普通の形だが、特急料金はしっかり取るようだ。
反対側ホームにやってきた列車も元は京阪の車両だ。私鉄車両博物館という感じだ。
こちらもまた時代が止まっているような駅。
この「特急電車」にはトイレがついていないので、電鉄黒部駅で済ませておく必要がある...。
電車は先ほどまでとはうってかわって、山を登り始める...。
電鉄黒部駅から20分ほど、終点の宇奈月温泉に到着。駅前には温泉の噴水(?)が湧いている。
改良工事の関係で、この駅舎ではなくプレハブの仮駅舎での営業のようだったが…(2017年12月現在)。
黒部渓谷鉄道の乗換駅でもある。
さて、温泉だ…。
その前にちょっと面白いものを発見したので紹介しておく。
この「1935年 木管事件」という記述。
世間的にはむしろ「宇奈月温泉事件」として知られており、「権利濫用」について初めて裁判所(当時は大審院)が言及した事件で、民法の事件としては重要な判例とされる(大判昭10・10・5民集14巻)。
その”ストーリー”はこうだ。
①A(黒部鉄道、現在の富山地鉄)が数キロ先の温泉から地下に埋設した木管を使用してお湯を引いていたところ、途中で利用権のない土地を2坪分ほど承諾なく経由してしまっていた。この土地はBの所有する土地の一部だが、急斜面で特に利用することもできないような場所であった。
②しかし、その「木管が利用権のない土地を経由している」事実に目を付けたCがその土地を購入。
③Cは、そこに隣接する土地と合わせて、Aに買い取るよう要求したがAは拒否。
④Cは土地所有権に基づいた「妨害排除請求権」として、その木管の撤去を要求した。撤去には費用が掛かる上、温泉の休業も余儀なくされるのだという…。
判例はこれに対し、「権利ノ濫用」という文言を初めて使って、Cの請求は認められないと示した。
利用価値のない土地はCにとって利益をもたらさないが、Cの権利を行使することでAや宇奈月温泉の人々は大きな損害を受けることになるためである。
それ以降、戦後には民法で1条3項として明文化されるなど、現在の私たちの暮らしにもつながってくるわけである。
ここまで長ったらしい説明をして何が言いたいかというと、要は「聖地」なのだということだ。
どうやら「記念碑」もあるようだが、とても歩いていけそうな距離にはない。
そんなことを考えていたら身体が冷えてきた。
温泉だ温泉…。
駅から徒歩5分ほどの場所に位置する「湯めどころ宇奈月」。
アクセスしやすいのが何よりも嬉しいと思った。
「地域の人と観光客が同じお湯につかれる」のがコンセプトなのだという
実際、私のような観光客はもちろんだが地元の方と思われる人々も見受けられた。
新しく開放的で木のぬくもりを感じられる建物。交流拠点としての価値も高いと思った。
温泉に浸かり、温まったところで再び駅へと戻る。
特急の電鉄富山行きで一気に富山へ戻る。
中滑川にて。元西武レッドアローと行き違い…。
電鉄富山駅から再び地下道を通って、駅の北側へ歩いていく。
ライトレールで岩瀬浜へ
ライトレールは「富山駅北」駅から出ている。オリジナルのICカードもあり、乗車料金も少し割引されているようだ。
電車は市街地の道路上を少し走るとすぐに、専用軌道に入る。終点の岩瀬浜まで専用軌道だ。
富山ライトレールは、もともとJR富山港線だった線路を走っている。
LRTの形態へと移行してから、JR時代の3倍の運行本数になっているのだという。
全国のいわゆる赤字ローカル線でも、こういったことを参考に見直されれば良いと感じる。
約24分で岩瀬浜に到着。
折り返しまでの時間で岩瀬浜へ歩いてみる。
雪とその向こう側に広がる海…
浜辺、向こう側に広がる立山連峰。
真冬にも関わらずサーフィンを嗜む方々もいた...。寒そう...。
折り返しの時間も近いので岩瀬浜駅に戻る...。
インテック本社前停留所で下車。環水公園へ向けて歩く。
環水公園再訪&市内電車乗りつぶし
昨日は夜のライトアップされた環水公園を楽しんだが、昼間の環水公園もまた違った良さがある。なんとなくオランダとか、ヨーロッパを思わせるような景色である。
この天門橋の展望台には上れるそうなので、さっそく行ってみる。
沈みかけた太陽に照らされる立山連峰が望めた。
先述したスターバックスの店舗。立山連峰と合わせて一枚の「作品」になりそうだ。
もうすっかり夕方である。
そういえば、せっかく富山地鉄の一日フリーきっぷを持っているのだから市内電車も乗ってしまいたいと思った。富山駅の方向へ進む。
富山地鉄の市内電車は中心には環状線と、富山大学へ向かう路線、南富山駅前へ向かう路線がある。
「県庁前」停留所から電車に乗る。
神通川を渡る。路面電車で広い川を渡るのはなんだか不思議な感じではある。
大学前に到着。
再び同じ電車で折り返す...が、途中の「丸の内」で3番系統の環状線に乗り換える。
「セントラム」という愛称の車両に乗る(写真はない…)
一度廃止された環状線区間だが2009年に復活している。
ライトレールといいこの路面電車といい、富山市は自動車に依存するだけの都市計画ではなく、公共交通機関を軸にしっかり取り組んでいるなと感じた。
オシャレな感じの富山駅高架下の市内電車乗り場。今後はライトレールと直通する計画もあるのだそう。
新幹線の改札の真向かいに市内電車乗り場があるのは、スムーズで良いと思った。
さて。
3日間に及んだ北陸旅行もこれにて終了となる。
福井、石川県金沢、富山、それぞれ違った趣を持ちそれぞれの良さを感じられた。
新幹線の開業により北陸本線が第三セクター化し、個人的には行きにくいイメージもあったのだが、今回のように「大回り」きっぷを作ることでお得に回れる地域だと感じた。
本当はもう少し見たい場所もあったのだが、また次の機会に訪れたいと思う。
おわり