マレー縦断鉄道旅 ②いざ首都へ ジョホールバル→KL
シンガポールからマレーシア入りを果たし、マレー半島南端のジョホールバルにて一泊。
この日はマレーシアの南部から中部へと移動する。
ユースホステルの朝。のんびりしている。
このまま沈没(※)してしまいたい気持ちも湧いてくる。
しかし先を急がねば...
※バックパッカーが安宿に籠り理由もなく同じ街に長期滞在してしまうこと
今回の宿。住宅街の真ん中に位置する。
静かな場所でとても良い。
シンガポールにはなかった「アジア」をここにきてようやく感じる。
田舎町かと思ったら巨大なビルも建ち並ぶ大都会だった。
歩いて30分程度でJBセントラル駅に到着。
ここからは列車での移動だ。
朝・昼食を兼ねて駅構内でピザを買って列車に乗り込む。
10時10分発、GEMAS(グマス)行き特急列車。
マレーシアでは電化工事が進んでいるが、ジョホールバル~グマス間ではまだ完成していない(2018年3月現在)。
列車は重そうな足取りで動きだすと、バナナの木の真ん中を走っていく。
南国の風景を列車の窓から眺めるというのは私自身にとってはとても新鮮だった。
対向列車との交換もある。ドアが開きっぱなしなのだ…
途中の駅で隣の座席に初老の男性が座ってきた。
座席のテーブルが壊れているのを気にしているようだったので、私は「そのテーブルは壊れているみたいですよ」と言うと、「そうみたいだね」と。
それから、彼は「どこから来たの?」「一人旅かい?」と続ける。
そうしてグマスまでの3時間の間、隣の彼とずっと話していたのであった。
男性は、現在はマレーシア南部に住んでいるが実家のある北部での法事のために列車に乗ったのだという。以前は日本系の企業に勤め、上司も日本人だったそうだが、自身は日本には行ったことがないのだそう。
彼自身の話、そして私の話。マレーシアについての話、日本の話...。
「見知らぬ土地を一人旅だなんて、君は勇気があると思う」
彼はそう言ってくれた。
一人旅のつもりだったが、「孤独」にはならないものだなと思った。
青い空とひたすら続くバナナやココナッツの木
客車だが、高速バスのような座席。冷房は「寒い」レベル
途中駅にて。
午後2時40分頃、終点グマスに到着。
若干の遅延があったものの、乗り継ぎには影響しない。
ここで隣席の彼とは、同じ列車ではあるが異なる車両に移動して別れることになる。
15:00発 クアラルンプール経由のバタワース行きETS列車。
ここからは電化区間になる。
グマスではマレー鉄道の西海岸線と東海岸線が分岐する。
今回は西海岸線で北上していくことになる。
ETS(エレクトリック・トレイン・サービス)と呼ばれるこの高速列車は、文字通りマレーシアの電化区間で主要都市を結んでいる。
先ほどまでののんびりとしたディーゼル列車とは異なり、電化されているだけあってやはりスピードもかなり速い。
ただ、在来線の線路を使用しているということもあってスピードは日本の在来線特急並みといったところだった。マレーシアの鉄道の軌間は日本の在来線と同じ1,067㎜である。
車内には食堂車やムスリム用のお祈りスペースもある。
食堂車の商品は割高で、コーラのようなものは置いていなかった。
列車は17時に首都クアラルンプールのKLセントラル駅に到着した。
ところで、マレーシアではクアラルンプール(Kuala Lumpur)の頭文字を取って「KL」と表記するのが一般的らしい。
米国ロサンゼルスを「LA」と略す感じだ。
ここでは、彼ともお別れなので、軽く挨拶して列車を降りた。
連絡先も交換した。またどこかで会えたらいいなと思う。
KLセントラル駅は地下
セントラルというだけあって、地下鉄やモノレール、郊外電車など多くの路線が乗り入れている。
駅前にある宿に荷物を置いたら、さっそく地下鉄で中心部へ移動してみることにした。
KLを散歩してみよう。
つづく
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この日はマレーシアの南部から中部へと移動する。
ユースホステルの朝。のんびりしている。
このまま沈没(※)してしまいたい気持ちも湧いてくる。
しかし先を急がねば...
※バックパッカーが安宿に籠り理由もなく同じ街に長期滞在してしまうこと
今回の宿。住宅街の真ん中に位置する。
静かな場所でとても良い。
シンガポールにはなかった「アジア」をここにきてようやく感じる。
田舎町かと思ったら巨大なビルも建ち並ぶ大都会だった。
歩いて30分程度でJBセントラル駅に到着。
ここからは列車での移動だ。
朝・昼食を兼ねて駅構内でピザを買って列車に乗り込む。
10時10分発、GEMAS(グマス)行き特急列車。
マレーシアでは電化工事が進んでいるが、ジョホールバル~グマス間ではまだ完成していない(2018年3月現在)。
列車は重そうな足取りで動きだすと、バナナの木の真ん中を走っていく。
南国の風景を列車の窓から眺めるというのは私自身にとってはとても新鮮だった。
対向列車との交換もある。ドアが開きっぱなしなのだ…
途中の駅で隣の座席に初老の男性が座ってきた。
座席のテーブルが壊れているのを気にしているようだったので、私は「そのテーブルは壊れているみたいですよ」と言うと、「そうみたいだね」と。
それから、彼は「どこから来たの?」「一人旅かい?」と続ける。
そうしてグマスまでの3時間の間、隣の彼とずっと話していたのであった。
男性は、現在はマレーシア南部に住んでいるが実家のある北部での法事のために列車に乗ったのだという。以前は日本系の企業に勤め、上司も日本人だったそうだが、自身は日本には行ったことがないのだそう。
彼自身の話、そして私の話。マレーシアについての話、日本の話...。
「見知らぬ土地を一人旅だなんて、君は勇気があると思う」
彼はそう言ってくれた。
一人旅のつもりだったが、「孤独」にはならないものだなと思った。
青い空とひたすら続くバナナやココナッツの木
客車だが、高速バスのような座席。冷房は「寒い」レベル
途中駅にて。
午後2時40分頃、終点グマスに到着。
若干の遅延があったものの、乗り継ぎには影響しない。
ここで隣席の彼とは、同じ列車ではあるが異なる車両に移動して別れることになる。
15:00発 クアラルンプール経由のバタワース行きETS列車。
ここからは電化区間になる。
グマスではマレー鉄道の西海岸線と東海岸線が分岐する。
今回は西海岸線で北上していくことになる。
ETS(エレクトリック・トレイン・サービス)と呼ばれるこの高速列車は、文字通りマレーシアの電化区間で主要都市を結んでいる。
先ほどまでののんびりとしたディーゼル列車とは異なり、電化されているだけあってやはりスピードもかなり速い。
ただ、在来線の線路を使用しているということもあってスピードは日本の在来線特急並みといったところだった。マレーシアの鉄道の軌間は日本の在来線と同じ1,067㎜である。
車内には食堂車やムスリム用のお祈りスペースもある。
食堂車の商品は割高で、コーラのようなものは置いていなかった。
列車は17時に首都クアラルンプールのKLセントラル駅に到着した。
ところで、マレーシアではクアラルンプール(Kuala Lumpur)の頭文字を取って「KL」と表記するのが一般的らしい。
米国ロサンゼルスを「LA」と略す感じだ。
ここでは、彼ともお別れなので、軽く挨拶して列車を降りた。
連絡先も交換した。またどこかで会えたらいいなと思う。
KLセントラル駅は地下
セントラルというだけあって、地下鉄やモノレール、郊外電車など多くの路線が乗り入れている。
駅前にある宿に荷物を置いたら、さっそく地下鉄で中心部へ移動してみることにした。
KLを散歩してみよう。
つづく
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