或る旅2

おでかけ記録です。ライブドアからはてなに移転しました

陸路でカンボジアに行った話 ①旅の準備

2018年3月末

ーここまでのあらすじ―
東南アジアを旅していた私は、途中のマレーシアの宿でカンボジアに行くことを決意。
その後乗り込んだタイの寝台列車の車内で出会った日本人大学生M氏(ノープラン旅行中)に「カンボジアに行きませんか」と提案したところ、なぜか快諾。
ともにカンボジアを目指すことになったのである。

この話は、マレー鉄道の旅の終点・タイの首都バンコクから始まる。

カンボジアのアライバルビザがヤバいらしい
さて、カンボジアの入国にはビザが必要になる、ということは事前に調べていた。
むろん入国前に取得しているのがベストである。
だが、アライバルビザという制度もあり、入国時に同時にビザ申請することも可能だという。

カンボジアの空港などでの申請は簡単らしい。
が、今回通過する予定のポイぺト国境についてはそうもいかないらしい。

運が悪ければ6000円ぐらいぼったくられる
賄賂を請求される
審査官の小遣い稼ぎになっている
黙って従うしかない
怪しい代行業者に騙されるな

などなど、先人たちのブログを覗くと、そんな恐ろしい文章がたくさん見受けられる。
この対処法としては
「日本で取得する」
バンコクカンボジア大使館で取得する」
などが挙げられていた。これについては、海外旅行のバイブル『地球の歩き方』も同様の見解だった。

さて、今朝10時にバンコクに到着した我々は、明朝5時発の列車でカンボジアに面したタイの街アランヤプラテートへ向かうことに決めていた。
要するに、事前準備は今日中に済ませなければならないのである。

さて、この日の計画は
①タイバーツへ両替
②証明写真の撮影
カンボジア大使館でビザ取得
という形である。

さて、タイバーツを持ち合わせていなかった我々は、レートが良いと評判の両替屋へ。

「VASU EXCHANGE」は、BTSのナナ駅のそばにある。
スクンビット地区なのでアクセスも良い。アソーク駅から見て大通りの右側(ターミナル21側)の歩道を西のほうに歩いていくと右手に見えるはずだ。

レートがよいと評判なのだろう、日本人もたくさんいた。
中華系と思われる店員さんも「えー、5000エン?」と日本語だったし、慣れているのだろう。

両替をしたあと証明写真を撮って、いざ大使館...と思っていたが…。
ここでの待ち時間、とんでもない情報を目にする。
カンボジア大使館でのビザ取得は12時まで」
現在時刻は12時をとっくに回り、すっかり午後といったところである。

要するに、この時点でビザの事前取得に失敗し、アライバルビザ以外の道が無くなったのである

絶望する我々。

とりあえず、証明写真だけでも撮ろうということに。
アライバルビザを取得するにしても、証明写真があるとスムーズに進められるらしい。

スクンビットの中心部、ターミナル21に移動

IMG_6958
東南アジアという感じの交差点である。

証明写真はターミナル21の3階にある「Photo in CHIC」というお店で撮影。
500円程度で撮ってくれるうえ、20分で完成なのでありがたい。
写真の出来栄えは...んー、まあ、最低限撮れてるので問題なし、といったところだ…。

こんなことをしていたらすっかり夕方になってしまった。

明日は朝4時起きからの、5時発の列車に乗り込む予定だ。
どうせなら前日にきっぷを購入しておこうと思ったのでファランボーン駅で訊いてみる。
「明日のアランヤプテート行きのきっぷは今買えますか?」
「今日は無理、明日じゃないとダメです」
とのこと。
翌朝きっぷを買わなければならないので、出発時刻ぎりぎりに駅に来るようではダメなようである。

私は駅前に宿を取っていたからよかったが、M氏は取っておらず別な宿に泊まることに。絶起は許されない状況となった。

果たして、騙されず、ぼったくられず、無事にカンボジアにたどり着くことはできるのか…。

つづく

<おまけ>
この日泊まった宿の同室がたまたま日本人の学生グループだった。
翌日には帰るのだそう。
「明日カンボジアに行くんですけど、めちゃくちゃ朝早く起きるんでうるさくなります。ごめんなさい」と先に詫びた。
旅の話もしたかったが、寝なければならなかった...。
北大のみなさん、見ていたら教えてください...。